第66話

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2025/01/11 09:00 更新
トルコキキョウの花束。

ルビーの指輪。

彼らしい考え方。

バラじゃない。

ダイヤじゃない。

みんなと違うから、彼に惹かれたんだ。

トルコキキョウは偶然だったかもしれない。

でも、ルビーは誰にも言ったことない。

自分へのごほうびに、小さいルビーがついたピアスとネックレスを買った。

それからルビーを気に入り、アクセサリー類はすべてルビー。

それを見て、彼はこの指輪を選んだんだ。

この半年間、いろんなことあった。

ケンカする度にたくさん話し合った。

好きなこと、嫌いなこと、たくさん共有した。

何より、私へまっすぐな気持ちを伝えたくれた。

私はいつも癒されて、幸せな気持ちだった。

想像以上のプロポーズ、ありがとう。

今日は私にとって、素敵な日だよ。
しげおか
結婚…してくれますか?
あなた
……はい、よろしくお願いします。
しげおか
………ほんま?
あなた
うん。
しげおか
…叫んでええ?
あなた
だーめ。他のみなさんのご迷惑です。
しげおか
なんか、この会話懐かしい。
あなた
叫ぶのは家でね。
しげおか
はーい。


協力してくれたお店の方々にお礼を言ってお店を後にした。

すべて、おいしかった。

食べすぎて苦しいけど。




彼の家に帰って、約束通り迷惑にならない程度に叫んでた。

こういうとこは5才児だ。
しげおか
あなた、着替えたらイチャイチャしよ!
緊張から開放された彼はいつも以上に私にくっついてくる。

…いつもだけど。

バックハグや膝の上は当たり前。

何か家事してる時以外は常にベッタリ。

すごいでしょ?

彼の家には、私の物が増えた。

私の家もそうだけど。

いつ来て泊まってもいいように。

私の着替えもちゃんとある。

でも、私のここでの部屋着はあの日のスウェット。
しげおか
何飲む?新商品の酎ハイ見つけたから買っといたけど飲んでみる?
あなた
いや、お酒はいい。
しげおか
え?飲まへんの?
あなた
うん。
しげおか
なぁ、ほんまは調子よくないんちゃう?
あなた
え?
しげおか
なんか…しんどそうなんやけど。
あなた
……しんどくないって言ったら嘘になるかも。
何かあると、お姫様だっこでソファーに強制連行。

もうこれ、慣れたよ。
しげおか
休んで。頑張りすぎや。シュークリーム、食べる?
あなた
いや、大丈夫。
しげおか
はぁ?嘘やろ?
私が甘いものを断る。

一大事らしい。
あなた
大毅くん、話があるの。
しげおか
お、おん。
彼は私の横に座った。

不安そうな顔。

そうさせてるのは私か。

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