トルコキキョウの花束。
ルビーの指輪。
彼らしい考え方。
バラじゃない。
ダイヤじゃない。
みんなと違うから、彼に惹かれたんだ。
トルコキキョウは偶然だったかもしれない。
でも、ルビーは誰にも言ったことない。
自分へのごほうびに、小さいルビーがついたピアスとネックレスを買った。
それからルビーを気に入り、アクセサリー類はすべてルビー。
それを見て、彼はこの指輪を選んだんだ。
この半年間、いろんなことあった。
ケンカする度にたくさん話し合った。
好きなこと、嫌いなこと、たくさん共有した。
何より、私へまっすぐな気持ちを伝えたくれた。
私はいつも癒されて、幸せな気持ちだった。
想像以上のプロポーズ、ありがとう。
今日は私にとって、素敵な日だよ。
協力してくれたお店の方々にお礼を言ってお店を後にした。
すべて、おいしかった。
食べすぎて苦しいけど。
彼の家に帰って、約束通り迷惑にならない程度に叫んでた。
こういうとこは5才児だ。
緊張から開放された彼はいつも以上に私にくっついてくる。
…いつもだけど。
バックハグや膝の上は当たり前。
何か家事してる時以外は常にベッタリ。
すごいでしょ?
彼の家には、私の物が増えた。
私の家もそうだけど。
いつ来て泊まってもいいように。
私の着替えもちゃんとある。
でも、私のここでの部屋着はあの日のスウェット。
何かあると、お姫様だっこでソファーに強制連行。
もうこれ、慣れたよ。
私が甘いものを断る。
一大事らしい。
彼は私の横に座った。
不安そうな顔。
そうさせてるのは私か。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。