煽った自覚ある。
なんとなく悔しくて。
私に魅力がなくてダメなのかと思ってた。
胸の小ささは私のコンプレックス。
そんな小さい胸を、彼はかわええと言って愛撫した。
執拗なほど。
お気付きだと思うけど、私は処女。
彼ならすべてを捧げていいと思った。
いや、彼じゃなきゃ嫌だ。
彼じゃなきゃダメなんだ。
何をどうしていいかわからない私。
されるがまま。
でも、自然と声は漏れて。
ただただ身を委ねた。
彼は、私を優しく扱った。
何をするにも優しかった。
彼が私の中に入ったときは痛かった。
思わず声にも出てしまった。
そんな私を彼はゆっくり待ってくれた。
痛みが快楽になるまで。
快楽になったとたん、彼は止まらなくなった。
彼のその言葉にも、まともに声を発せなかった。
ただ、吐息と一緒に声が漏れるだけ。
彼は、私の頭を撫でながら、私に言い聞かせるように言った。
全部、全部伝わってるよ。
出会ってから時間はあまり経ってない。
でも、大事にしてくれてる。
1番に私の気持ちを優先してくれる。
好きって気持ちもまっすぐ伝えてくれる。
今も、まっすぐ伝えてくれてる。
私もだよ。
大好き。
愛してる。
今はだらしない声しか出せないけど、
いつか、ちゃんと自分の言葉で伝えるから待っててね。
その言葉を最後に、私の意識はなくなった。
頭がふわふわで、真っ白になって…
最後に見えたのは大好きな人のまっすぐな目。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。