第63話

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2025/11/09 12:58 更新












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 どんだけ時間経ったと 
 思ってんのっ … ?
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 電話しても全然出ないし、
 屋台の所にもいなかったし、 
 ほんとやめてくれない ?








 振り向くや否やまくし立てるように

 そう言った先輩。

 そう言えば私、待っててとか言いながら

 何の連絡もせずにここに来ちゃったんだ …




 はぁ、と切らした息を整えながら

 伝う汗を腕で拭った先輩に

 ぎゅっと胸が締め付けられる。

 今日は迷惑かけてばっかりだ。






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 …   挙げ句の果てには
 迷子の子連れて歩いてるし。
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 自分も迷子だったってこと 
 自覚してよね 
(なまえ)
あなた
 ごめん、なさい 








 唇を噛みしめながらそう言えば、

 ぽんぽんと頭を軽く叩かれた。






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 で、まだ見つからないと 








 状況を説明すれば、

 急にその子を肩車した先輩。

 急に高くなった視界に驚きつつも

 楽しくなったようで、

 きゃっきゃと声をあげて喜んでいた。






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 ほら、早くオンマ探しなよ 








 肩車しているのにも関わらず、

 軽々と歩いていく先輩。

 私なんて、抱っこしようとしても

 すぐ疲れちゃったのに …




 先輩と私のその差に

 どきどきしながらも歩き進めれば、

 お母さんはあっけなく見つかった。







 ありがとうお姉ちゃんとお兄ちゃん ‼︎   








 お母さんに何度もお礼を言われて

 首を振っていれば、

 下からも元気よくお礼を言われる。

 「 見つかって良かったね ! 」だなんて

 目を合わせて言えば、

 不意に頬に暖かいものが触れた。







 僕、大きくなったら
 お姉ちゃんみたいな人と結婚する !








 「 じゃあねっ ! 」と可愛らしく

 去っていった小さな後ろ姿を見送って、

 恐る恐る先輩の方を見る。

 先輩はといえば、片手で携帯を弄っているから、

 ああ見られずに済んだ。と心底安堵した。






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