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校舎の脇にある花壇を眺める。
綺麗に揃えられた花の高さが妙に気持ち悪くて、でもその先にある花の香りと色の豊富さが鮮やかだった。
少し古びた教室、昔ながらのチャイム。綺麗に並べられた机と椅子をそっと撫でてみる。椅子の鉄部分に触れるとなんとも冷たくて。まるで心の温度を冷やすようだ。
「 チソンア、行こっか。」
手を引く君の瞳に映るのがこれからも自分だけであって欲しい。
どんな形でもいい。自分だけが君の瞳に映れば。綺麗でも汚くても、もうそれは君も同じだから。
「 うん。行こうチョンロヤ。 」
無機質な音しか鳴らない廊下に二人分の足音が鳴り響く。チョンロは踵を摺って歩く癖があるから、上履きの音がより綺麗に鳴っていた。
星として散る。ここで君と。
もう会えないなんてことないよ、大丈夫。
どこにいたって僕と君は二人で幸せに生きていけるから。
どれだけ辛くて痛くて醜くたって君が居れば僕はそれだけで良いから。
死ぬ時もキスをして散っていきたい。
抱き締めながら落ちていきたい。
肩書きの恋人が、今ここで死者となる。綺麗な君が今日ここで輝く。
出来るだけ血飛沫を上げて。そうしたら僕の瞳に君はもっと綺麗に映るから。
ほら、もう落ちちゃうでしょ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!