第12話

告白
22
2024/04/17 12:00 更新
授業が始まったが、翔くんは来なかった。
昨日あんなことがあったのだから来づらいのは当たり前だ。
今日も特に変わったことは無く、気がつくと昼休みになっていた。
お昼ご飯を食べようとお弁当を広げていると後ろから誰かに抱きつかれた。
私はすぐにわかった。こんなことをする人なんて1人しか居ない。
今宵 輝折
花耶、どうしたの
笹野 花耶
一緒にお昼食べよぉと思って!
今宵 輝折
いいよ、一緒に食べよ
笹野 花耶
やったぁ!
がララララ!

ものすごく大きな音を立てて教室のドアが開いた。
ドアの方を見ると昂汰くんが立っていた。

昂汰くんはこちらに寄ってきた。
南 昂汰
輝折ちゃん!翔、大丈夫?
今宵 輝折
はい、元気ですよ
南 昂汰
良かったぁぁ
今宵 輝折
どうしてですか?
南 昂汰
いや、翔ってよく無理するから…心配になっただけ
昂汰くん、いい人だな。
まぁ、友達が心配なのは分かる。
私も花耶に元気がないと心配になるから。
笹野 花耶
ちょっとぉ
笹野 花耶
わたしって空気が何かだっけ?
南 昂汰
ん?君誰?
笹野 花耶
わたしは笹野花耶!
笹野 花耶
輝折の友達!
昂汰くんが花耶の顔を見た。
すると、昂汰くんの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
南 昂汰
お、俺は南昂汰。
南 昂汰
よ、よろしくな!
少し不自然に自己紹介をした。
その後は3人でお昼ご飯を食べた。
でも、何だか昂汰くんはいつもより少し変だった。
元気が無いわけじゃないけど、なんというかキョドキョドしていた。
午後の授業を終え、家に帰ると翔くんが出迎えてくれた。
雨夜 翔
おかえり、輝折
今宵 輝折
ただいま
翔くんはあまりくらい顔をしていなかったので安心した。
雨夜 翔
昨日はごめんね
今宵 輝折
うん
今宵 輝折
翔くんは、私がロボットでもそばに居てくれる?
雨夜 翔
もちろん!
私はまだ翔くんのそばにいられる。
でもそれだけじゃ物足りない。
いつからこんなに欲張りになってしまったのだろうか。

私はもっと近づきたい。
だから、思っていることを伝えた。

今宵 輝折
ねぇ、翔くん、好きです
人生で初めて告白をした。
翔くんの顔が見えないくらい緊張した。

いい終わったあと、少し顔をあげて少し間があき、返事が返ってきた。
雨夜 翔
嬉しいけど、それは気の所為なんじゃないかな?
今宵 輝折
どうして?
雨夜 翔
ほらだって、輝折はバグがあるじゃん
今宵 輝折
私は、これをバグにしたくないよ
私は決めた。
誰になんと言われようとこれはバグじゃない。
絶対にバグにはしないと決めた。

だからどれだけ言われようと絶対に負けない。
雨夜 翔
そっか。
雨夜 翔
僕は、別に輝折にそんな感情を持つつもりは無いよ
今宵 輝折
そうですよね
いつも以上に胸が苦しかった。
そして私はやっと理解する。

私は振られてしまったのだ。
私の恋は叶わなかった。
あっけなく終わってしまった。
さようなら、私の初恋。

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