授業が始まったが、翔くんは来なかった。
昨日あんなことがあったのだから来づらいのは当たり前だ。
今日も特に変わったことは無く、気がつくと昼休みになっていた。
お昼ご飯を食べようとお弁当を広げていると後ろから誰かに抱きつかれた。
私はすぐにわかった。こんなことをする人なんて1人しか居ない。
がララララ!
ものすごく大きな音を立てて教室のドアが開いた。
ドアの方を見ると昂汰くんが立っていた。
昂汰くんはこちらに寄ってきた。
昂汰くん、いい人だな。
まぁ、友達が心配なのは分かる。
私も花耶に元気がないと心配になるから。
昂汰くんが花耶の顔を見た。
すると、昂汰くんの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
少し不自然に自己紹介をした。
その後は3人でお昼ご飯を食べた。
でも、何だか昂汰くんはいつもより少し変だった。
元気が無いわけじゃないけど、なんというかキョドキョドしていた。
午後の授業を終え、家に帰ると翔くんが出迎えてくれた。
翔くんはあまりくらい顔をしていなかったので安心した。
私はまだ翔くんのそばにいられる。
でもそれだけじゃ物足りない。
いつからこんなに欲張りになってしまったのだろうか。
私はもっと近づきたい。
だから、思っていることを伝えた。
人生で初めて告白をした。
翔くんの顔が見えないくらい緊張した。
いい終わったあと、少し顔をあげて少し間があき、返事が返ってきた。
私は決めた。
誰になんと言われようとこれはバグじゃない。
絶対にバグにはしないと決めた。
だからどれだけ言われようと絶対に負けない。
いつも以上に胸が苦しかった。
そして私はやっと理解する。
私は振られてしまったのだ。
私の恋は叶わなかった。
あっけなく終わってしまった。
さようなら、私の初恋。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。