第11話

恋だと自覚した日
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2024/04/10 12:00 更新
目が覚めた。ベットから起き上がり、翔くんの部屋にこっそり入る。
そこには昨日と同じように私の設計図が机の上に置かれていた。

これが夢だったら…と思っていたが、現実だったようだ。

今日は翔くんを起こさず、部屋から出てキッチンへ向かう。
朝ごはんを作り、ひとりで食べる。翔くんの分はラップをして置いておいた。その後はすぐに学校へ向かった。
いつもより早くついたので、教室にはまだ5人くらいしかいなかったのでとても静かだ。

準備が終わり、する事が無かったので本を読んでいた。
すると、大きな声が聞こえた。
笹野 花耶
おーい!輝折〜〜!
びっくりして、扉の方を見ると花耶がこちらに向かって走ってきていた。そして、私に抱きついた。
今宵 輝折
おはよう
笹野 花耶
おはよぉ
なぜか、花耶はしばらく私の顔をずっと見ていた。
今宵 輝折
ど、どうしたの?
笹野 花耶
なんか元気がないなぁと思ってさぁ
今宵 輝折
そ、そうかな?
笹野 花耶
うん、何かあったなら話、聞くよ?
私は迷った末、翔くんに優しくされると胸が痛くなったり、苦しくなったりしてしまうことを話すことにした。
今宵 輝折
実はね───
笹野 花耶
なるほどぉ
笹野 花耶
それはさぁ、恋なんじゃない?!
何かを期待したようなキラキラした目で楽しそうに言った。
今宵 輝折
恋って何…
〝恋〟私には一生関係ないと思っていた単語。だから恋が何か分からない。
笹野 花耶
恋はねぇ
笹野 花耶
好きな人を見てるとドキドキしたり、暖かい気持ちになったりするものだよ
笹野 花耶
あくまでわたしの意見だけどね
じゃあ、私の胸が痛いのは〝痛い〟じゃなくて〝ドキドキ〟なのかな?
ということは私は翔くんが好き?
翔くんが好きということは恋をしていると言う事?
自覚すると何だか急に恥ずかしくなってきた。
ボボボボと顔が赤くなったのが分かる。
体温も上がってきた。
笹野 花耶
あれ〜顔赤いよぉ
花耶がニヤニヤしながらこっちを見ている。
これは完全にわかって言っている顔だ。
笹野 花耶
まぁ、頑張ってね!
笹野 花耶
応援してるよ!
今宵 輝折
あ、ありがとう…?
よく分からないが応援された。
でも、頑張ってみようと思った。
今は、くらい気持ちは無くなった。
なんなら、花耶に話してずっと気になっていたものがわかって、とてもスッキリしている。
そうか、私は翔くんが好きだったんだ。
翔くんに助けてもらった時、胸が痛いんじゃなくて、胸がドキドキしていたんだ。嬉しかったんだ。

そして、輝折は思った。
このよく分からない何かを感情と呼びたい。心と呼びたいと。


私は、もう一度翔くんとしっかり話をしようと決めた。
それで、もう好きだと言ってしまおうと思う。
ほら、善は急げって言葉があるからね。
今宵 輝折
花耶、私決めたよ
笹野 花耶
笹野 花耶
よくわかんないけど分かった!
笹野 花耶
頑張ってねぇ
今宵 輝折
うん、頑張るよ

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