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第11話

第9話 願いと苦悩
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2022/04/28 13:07 更新




 ハルヤ , side


少女
やっと着きました…!
ここまで、結構離れてるんですね💦

 あれから自宅に辿り着いたオレと少女は、というと
 買った物を早急に冷蔵庫・冷凍庫に詰め終え

 前々から冷蔵庫に入っていたものでご飯を作る事に


少女
とりあえず、冷蔵庫に入ってる
賞味期限の近い余り物から
何か作っちゃいましょう…!

 そう言って意気込み、袖を捲り上げる少女を見て
 不覚にも少し、可愛いと思ってしまった……

 『確か卵はあったはず、あとは…』
 等と独り言を溢す彼女の後ろで

 謎の罪悪感に蝕まれたオレは、
 気づけば自然と頭を抱えていたのだった。






 それから暫く経って、
 美味しそうな匂いが部屋を包む頃……

少女
あの…ハルヤさん、、

 何かを焼いている音、揚げている音、
 冷蔵庫を開ける音、電子レンジの音_____



 少女の奏でる、食事を作る音しか
 聞こえない部屋の中で、鈴の音の様な声が響いた。
少女
私、昨日ハルヤさんに拾われてから
お世話になりっぱなしです…!
それに何だか、なんとなくですけど
長い付き合いになる気がします…!
少女
だから、その…、、、!
改めて何かお礼がしたくて…!!

 『特に無ければ、別に良いんです……
  急にこんな事言って迷惑でしたよね、、』
 段々と小さく弱まる声に、

 「たとえば?」と態とらしく
 質問を投げ掛けるオレは些か性格が悪いようだ。
少女
え?た、たとえば…、例えばですか…?
そ、そうですね……、たとえば、、
 

 『明日のご飯はこれが食べたい、とか
  買い物に付き合って欲しい、とか
  もっと大きな望みでも!
  私に出来る事なら何でも…』


少女
些細な事でも、何でも構いません…!
これからの生活にけじめをつける為にも
ここで何か一つ恩返しがしたいんです!

 
  そう続ける彼女に、つい反射で
 「何でも?」と念を押す様に繰り返す。

少女
はい、何でも…!
ハルヤ
へぇ~、何でも、ねぇ……?
何でも叶えてくれるなら、
例えば、じゃあ……















ハルヤ
妖怪ひとを生き返らせる事は出来る?


 また洞傑やフクロウと暮らしたい…。

 気づけば口から溢れ落ちていた、オレの本音。



 沈むような暗い雰囲気に、
 咄嗟にしまった____と思った……


 そう思うや否や、また勝手に口は動いていた。
ハルヤ
…軽い冗談だ!気にしないでくれ!!
オレは掃除や家事をしてくれただけでも
十分有り難いと感じたからな…、、!

 早口でそう取り繕い、彼女の返事も聞かず
「外の空気を吸いに、少し出掛けてくる」
 と口に出し急いで玄関へと走った____

 途中、
少女
待って下さい…っ!

 オレの背中目掛けて
 そんな言葉が聞こえた気がしたが、

 柄にも無く取り乱し家を出たオレには、
 真実を知る術はとうに無かった______




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ハルヤ
(何か落ち着ける場所…!)
 

 そう思いながら必死に足を前に進めれば
 不思議と、あの公園に辿り着いていた______




???
今晩は…良い夜ね、、
何か悩み事かしら…?
浮かない顔をしているのね…

 一息ついたところで
 不意に後ろから聞こえた声の方向に、
 ゆっくりと振り返ってみれば…

 どこか見覚えのある少女が立ち竦んでいた。
松田忍
私の名前は、松田 忍まつだ しのぶ____
貴方と同じクラスなのだけれど
覚えているかしらね……?
ハルヤ
あぁ…何処かで見た顔だと思ったが
同じクラスだったか、、
松田忍
覚えているなら話は早いわ…
ハルヤ
話……?オレはお前と話す事は
はっきり言って何も無い…
ハルヤ
それに夜、暗い時間に
こんな人気の無い公園で何をしている?
親は心配しないのか…?
さっさと家に帰ったらどうだ、
松田忍
全く、、野暮な事を言うのね…
私は貴方が心配で此処まで
やって来たというのに、、
ハルヤ
ほぉ…?お前とオレは
心配し合う仲、という訳でもない…
第一オレはお前の顔すら、
ろくに認知していないのに…?

 
 その目は相手をしっかりと捉え、
 強気な態度を取りつつも、
 頭では本能的に " 逃げなければ " と考えていた…



 何だか胸騒ぎがする、
 心の何処かで違和感が残っているんだ…

 理由は分からんが、何かが奇怪しい…、


松田忍
私、、昔から霊感みたいなものがあって
人の考えている事とかが少し分かるの…
貴方、何か悩んでいるんでしょう…?

 一時の静寂を初めに切り裂いたのは
 松田 忍、と名乗る得体の知れない女_____

 あの少女とこの女は見た目からして
 同じくらいの年だが、雰囲気が全く違う…

 普通、こんなに大人びているものなのか…?



松田忍
…力になれたら、と思ってね、これ……



 思考を巡らせ、言葉を詰まらせたオレに
 女が差し出したのは、
 鈍く光る黒色の勾玉だった____


 
 妙に古そうなソレは中央が僅かに黒く濁っていて、
 綺麗な朱色の紐で丁寧に結ばれている…

 精巧に細工されている金具は、
 未だキラキラと輝いていて
 きっととても大切に保管されていたのだろう、

 古めかしくも神秘的なその光景が目についた途端、
 自ずと思考は止まり、
 気づけばソレを受け取っていた後だった…



ハルヤ
これは…?


 一部濁っているものの、
 黒光りする勾玉は確かに綺麗で、
 暫くの間オレはソレから目が離せなくなった…


松田忍
気に入ってくれたかしら…?
ソレは、貴方が願いを叶えるのに
とても必要な物よ…、

 その後、女から持ち掛けられたのは
 明らかに奇怪しな提案だった……



 それは、オレの願い事を叶えてあげる…
 その為に協力させて欲しい、というもの_________
ハルヤ
(やはり何か奇怪しい…
何の関わりも無い奴の為に、
協力させて欲しい、等と……)


 これといった証拠は一つも無いが、
 それでもオレはコイツの言っている事に
 確かな違和感を覚えた……

ハルヤ
(だからといって、一体どうすれば……)



 " 話を聞くだけ聞く… "




 これが今オレに出来る、最良の策だ…
 
 表情は柔げに、言葉は変わらず、、
 これなら妙に怪しまれることもないし、
 隙を作るタイミングまで時間を稼げる…!

 運が良ければ、相手の真意まで分かるかもしれない

 いざとなれば、断れば済む話だし、
 それでも駄目なら実力行使も厭わない……


ハルヤ
聞くが、これを持っているだけで
オレの願いは叶うのか……?
松田忍
いいえ、それの他に一つ…
しなくてはならない儀式があるの………
ハルヤ
儀式…?
松田忍
といっても、単なるおまじないよ。
気が有るというのなら、
明日の夕方、、そうね6時半頃…
学校の教室で待ち合わせましょう…?
松田忍
儀式に必要な物は全て私が
持って行くから、気にしなくて良いわ



 手にした勾玉をもう一度見てみると心做しか、
 ソレは先程より更に濁っている気がした____




 ん……?冷静になってみて、とある事に気づく。
 
ハルヤ
…生徒なら知っていると思うが、
6時半には既に完全下校になっていt___
???
あ~やっぱり!!
此処にいると思った!!

 突如、聞こえた大声で振り返ったと同時に
 背を撃つように突風が吹き荒れた______





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作者
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お久しぶりです!
作者のフラペチーノです!

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いつも有り難う御座います!
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これからも頑張って投稿していきます!

それでは、ばいば~い👋









 to be continued ...



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