_____翌日。
トーストとスープとサラダを食べ終えると、主人は私の服を指定し、アクセサリーと指輪をつけさせた。
外に出ると、タクシーが止まっていた。
否応なしに私と魔物さんを後部座席に乗せた主人は、そのまま運転手になにか指示を出した。
タクシーはすぐに姉と婚約者様……ああ、今は旦那様。
の、家まで送ってくれた。
私は小さな魔物さんにお礼を申し上げて、その後を見送った。
こじんまりとした家のインターホンが鳴る。
以前うちに来た時よりも青い顔をしているような気がする。
やはり悪阻の影響だろうか。
姉は、少し声が上ずっていた。
緊張しているのだろうか。
確かに主人は貫禄がある人だし……義弟と言っても、姉より5つ年上だ。
主人が杖でタクシーのトランクから箱状の鞄をいくつも出した。
そして、杖を振ると一気に蓋が開き……
札束が舞い散った。
主人は、とんでもないスピードで家のインフラを巻き起こした。
堂々と立つ神覚者、オーター・マドルはそれはそれは立派なものだった。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。