もしこの世界が平等だったら。
全ての人に対して、同じように不幸だったら
どうなっていただろうか
苦しみを分かりあい、共に生きていくんだろうか
それとも、互いに苦しみを隠しあいながら、
美しいものを手に入れるために足掻くんだろうか
それが例えば、人であっても。
美しい人にはなぜか、近寄りがたく感じてしまう
可愛い人にはなぜか、近寄ってもいいように感じる
何も知らないような初心な表情が可愛いとして
全てを知り尽くして疲れ切った表情から
美しさを感じる
美しさには隠れた悪が共存しているのだと知って。
誑かされた人らの憎悪が美しさの根源になっている
自分が近寄ろうとも、微塵もなく潰されて、
美しさに足されるだけだと
美しさには触れ難いナニカがある
美しい薔薇には棘があるように
美しい人にも棘があるのだと
美しさに惹かれる
そして自分が傷付く
嗚呼、自分はなんて愚かなんだろう
どうして無駄だと、傷付くと、分かっているのに
『美しいものは手に入らないから美しいんですよ』
『手に入る美しいものは…』
『本当は美しくないのかもしれません』
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『長官』
『それが…これが、正義なら』
『よっぽど悪の方が正義です』
長官「私の娘が勝手にやっただけで」
長官「なにも知らない」
『…いつまで隠すつもりですか』
『無罪の国民が、命を落としてるんですよ』
長官「必要枠だ」
長官「それに君たちも、歯向かったら容赦なく潰される」
長官「通常業務をしてればいい」
長官「余計なことを考えるな」
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佐久間「…ここにも居たんだね」
目黒「アパートの隣人…」
目黒「監視してたのかな」
佐久間「…蓮〜、できることやっときなよ」
目黒「ん…?」
佐久間「いつどうなるか分かんないんだから」
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目黒「ねぇあなたの下の名前、明日ちょっと時間ある?」
『明日?…うん、大丈夫だよ』
目黒「…子ども、欲しくない?」
『え…っと…』
『それなら…来週、かな』
目黒「分かった」
目黒「ありがとう」
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阿部「うん、そうそう」
阿部「だから昇格するのかと思ってたけど」
深澤「へぇー…」
岩本「後悔が早いんだよ笑」
阿部「そうだ〜告白もしなかったくせに」
深澤「告白は…したよ」
深澤「…した」
岩本「それでも諦められないんだろ?」
深澤「いや…なんか、真剣に向き合ってくれないっていうか」
阿部「向き合う気もないんだ」
深澤「…そうかもなんだけど、」
深澤「でも…ちゃんと伝えたい、俺は」
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向井「しょぴ…」
向井「ぇっ……ぅ、…」
向井「うわぁああああっ!!!!!!」













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!