母「あなたーーッッッ!!!」
ー下の階から調理器具を動かす音と、母の声が聞こえるー
…………?
母「さっさと起きろ!遅いわ!」
うるさい………体が重たい……起きたくない……
母「学校ーッ!!遅刻するよー!」
………今、朝の6時10分……遅刻する訳ねぇだろ……家出るの7時20分やぞ……
母「あなたーっ!!いい加減にしろ!」
………そっちこそいい加減にしろよ……一分も待たないくせに……
ー貴方はゆっくり体を起こすー
………階段降りるか…
ーギシギシと音を立て、階段を降りるー
母「あなた遅い!今何時だと思ってるの!!早く動け!」
………今は、6時11分だよ……馬鹿……はぁ、相手するだけ無駄か……トイレ行こ…
ーゆらゆらとまだぼんやりしている頭を動かしながらトイレに入るー
………眠た……なんであんなにせっかちなんだろう……まぁ、自分の言う事を聞かないから怒ってるんだろうけど………何が私の為だ……お前の都合だろうが……私を理由にするな………考えても無駄だったな……
ー貴方はトイレにある小さいデジタル時計を見てから、立ち上がり水を流してトイレから出て、洗面所で鏡を見ながら手を洗うー
…………夏は水道の水がぬるく感じたのに…今は地味に冷たく感じるな……
ー鏡には貴方が映っているー
………母譲りのくせ毛と血色の悪い唇………
父譲りの少しエラの張った四角い顔………
『………はぁ…』
母「ねぇ、何やってるの?遅いんだけど……今何時か分かってるの?朝はゆっくりしてる暇ないんだよ?さっさと動け」
『はぁ〜い』
………変なの…なんか私の体なのに私自身に主権が無いみたい……まぁ、いつもの事だけど…
ー貴方は何時も通りに動き始めたー
母「やっと動き出した……おっそ…」ボソッ
………あえて聞こえるように言ってるんだろうな………本当、幼稚だな…低波動な言葉投げないでほしい……私の波動が下がったらどうするの?あげるの苦労するんだよ?あ、お前には分からないかw…………………はぁ……
母「朝ご飯出来てるからさっさと食え」
『うん、ありがとう』
さてと……営業時間だな……
ー貴方は、なんの変哲もない笑顔を作り、顔に貼り付けるー
営業スマイルってねw……へへ……
ー貴方は箸を手に持ち、朝食を食べ始めたー
「…………」モグモグ
…………今日も同じ朝ご飯の内容……きゅうり、ミニトマト1個……ソーセージ2本、目玉焼き、ご飯……………時々ミニトマトは2個になったり主食はパンになったするけど、おかずは同じ………まぁ、美味しいから良いけど…
ーキッチンから、ゴンゴンと鈍い音が聞こえる。母が生ゴミ箱をシンクに叩きつけ、中身を指定ごみ袋に入れている様だー
あ、今日、生ゴミ捨てに出せる日だっけ?……まぁ、良いか…
ー貴方は朝ご飯を食べ終わり、皿を重ね、キッチンへ運んでいくー
『ごちそうさま』
母「んー」
『……シンクの横に置いておくね』
母「はいはい」
ー貴方は皿を置いて、再び洗面所へ向かうー
歯磨きしなきゃ…
ー歯ブラシを持ち水で濡らし、少し水を切ってから歯磨き粉をつけ、口の中に入れるー
『………シャカシャカシャカシャカ』
………リビング行こ……
ー貴方はスマホを持ち、リビングへ向かった。リビングのカーペットに座るー
いつも通り、スマホでプリ小説の通知確認して……LINEの通知見て…それで他の人の夢小説を拝見してネタ集めてっと……ホントに何時も通りだなぁ……
………………あ、時間……着替えなきゃ……
ー貴方は、制服がかかっているハンガーを手に取り、洗面所へ向かった。コップに水を入れ、口を濯ぐー
『………ガラガラガラ………ペッ…』
………この歯磨き粉…味、残るなぁ………
ー口を濯いだ後、制服にかかっているハンガーを取り、着替えるー
『…………はぁ…』
着替え終わったらトイレ行こ……
ー貴方は制服に着替えた後、トイレに入るー
母「今、7時4分ー!!」
……学校行くか…
ー貴方はトイレから出て、手を洗い、教科書に入った重たいリュックを背負って家から出たー
『いってきまーす』
母「いってらっしゃーい!」
家の近くのバス停まで約5〜10分……その後に最寄り駅にいって電車に乗って学校に行く……
ー貴方が、スタスタと歩いていると、ビューと冷たい風が吹いたー
『さむ……』ブルッ
この前まで暑かったのに……一気に寒くなりおって……まったく…
ー貴方は早足気味にバス停まで行き、寒さに耐えつつスマホで暇をつぶしたー












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。