水柱。─────水柱?
頭に浮かんだ単語を即座に否定する。
庭には噴水の類はない。
あるのは消化用散水弁くらいだが、
それもあんな場所にはなかった。
だとしたら、垂直に噴き上がっている
あの白いものはなんだろう。
男性の手から上に向かって
噴き上がった水柱が崩れる。
風にのって、咲き崩れる
満開の桜のように白い花びらが四方に散る。
花びらではない。
それにしては大きい。
水とも異なる。認知が追いつかない。
男性の手の中から生まれた
白い水柱、崩れて花びら、あれは何?
カメラのシャッターを
押すように瞬きをする。
一瞬で流れていく動画が
静止画に切り替わったように、
男性の手から生まれた白い光が目に焼き付く。
一度は空へと舞い上がったそれらが
残らず落下してしまうと、
男性が立ち上がって両手を振り回し始めた。
周囲にばら撒かれた物をかき集めている。
風で遠くへさらわれていくそれを
拾い集めていた男性は、ベンチに座る
私に気づくと、あっ、と大きな声を上げた。
男性が声を張り上げると同時に、
足元に白いものが飛んできた。
芝の上で翻ったのは、
数字の3と、ダイヤのマークが3つ
描かれたトランプだ。
読み止しの本を
ベンチに置いてカードを拾う。
他にも目についたカードは
すべて回収して東屋に向かった。
庭中に吹き散らかされたカードを
拾っていた男性も戻ってきた。
どうぞ、とカードを手渡すと、
相手は自分の集めたカードと
私が差し出したカードを重ねて握り、
ホッとしたように息を吐いた。
改めて頭を下げる彼に、いいえ、と
小さく首を横に振る。
それよりも、先程見た光景が
まだうまく理解できない。
手の中から真上にカードが
噴き上がるという現象を自力で
理解することは困難とみなし、男性に尋ねる。
相手はきょとんとした顔で
私を見る。質問が唐突すぎたか。
会話の導入はいつまでたっても
難しく、何が正解かよくわからない。
それでも相手は私が
何に疑問を持ったのかきちんと
汲み取ってくれたようで、
手の中でカードを整えながら眉尻を下げた。
伸びは気にしないことにしまとぅ(
自分が書きたいもの書いて、
自己満のためにやっていくぞこれから!!💪🔥
確かに承認欲求強いし、評価されたら嬉しいけど
それよりも楽しむことが大事だよねって思い出した!!
ある方のおかげ!!!ありがとう大好き!!!
ここに小説を楽しんで書くことを誓いまつ(
(勝手な意思表明)











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。