第180話

またねの意味を知りたい
360
2026/03/22 05:40 更新
前の投稿から約一ヶ月という時が流れました、、

みなさん内容をお忘れかと思いますので復習します。

ミヒャエル・エンデの異能「モモ」によって過去の自分と入れ替わってしまった!
現代の華月は9年前で織田作と会い、別れて、路地裏を歩いていたら太宰(15)と遭遇。
9年前の華月は現代で1Aとわちゃわちゃ。9年前の華月をお風呂に入れるところからスタートです。
麗日お茶子
麗日お茶子
さあ、あなたのあなたちゃん、お風呂____
あなたのあなた
やだ!!!!
ダッシュダッシュ💨
女子
逃げたぁぁぁ!!?
廊下に響く絶叫。

白い髪がひらひら揺れて、あなたのあなたは全力で逃げ回る。
芦戸
芦戸
捕まえろーーーー!!!!
葉隠
葉隠
回り込めーーーー!!!!
女子総動員。

しかし。
あなたのあなた
捕まらないもんねー!
ぴょん、とソファを飛び越え、
するりとテーブルの下を抜ける。

無駄に機動力が高い。
梅雨ちゃん
梅雨ちゃん
なんでそんな動けるのかしら、!!
あなたのあなた
50m走クラスで1番だったもんね!!!
耳郎
耳郎
いや、すご
曲がり角の先——
あなたのあなた
……あ
ぶつかった。

見上げる。

そこにいたのは——
轟焦凍
轟焦凍
鬼ごっこか…?
轟。

完全にタイミング最悪。
あなたのあなた
やっほ!しょーと!そこどいてくれない?!!
にこっ。

逃げ道ゼロ。

次の瞬間。
葉隠
葉隠
轟ーーー!!
捕まえてーーーーーー!!!
轟焦凍
轟焦凍
捕まえた
あなたのあなた
おろして!!!!
暴れるあなたのあなた。

しかし轟、びくともしない。
轟焦凍
轟焦凍
今から風呂だろ?
淡々。

そのまま女子へ引き渡そうとする——

however。
あなたのあなた
………
あなたのあなた、轟に張り付く。

首に腕を回して、完全ロック。
あなたのあなた
いーーーやーーーだーーーー!!
轟焦凍
轟焦凍
離れろ
あなたのあなた
いやだあああああ
女子。詰む。
耳郎
耳郎
轟、ひっぺがして
八百万が一歩前に出る。
ヤオモモ
ヤオモモ
……あなたのあなたさん
創造。

ぽん、と手の中に現れたのは——

小さな水鉄砲。
ヤオモモ
ヤオモモ
水遊びしませんか?
目がきらりんと光る
あなたのあなた
何それ、、、!!!!
ヤオモモ
ヤオモモ
水鉄砲ですわ。
お風呂へ行ったら無限にできますよ
あなたのあなた
行く!!!!!
女子勝利
轟の腕からするりと降りる
あなたのあなた
またね!!!
轟焦凍
轟焦凍
…あ、あぁ
轟、無表情
数十分後

ふにゃふにゃのあなたのあなたが戻ってくる。

髪はふわふわ。

ほっぺはほんのり赤い。

女子全員、瀕死。
麗日お茶子
麗日お茶子
子供の体力甘く見てたわ……
耳郎
耳郎
転けるかと思ってヒヤヒヤしたしね、、、
あなたのあなた
イナズマ!!!
あなたのあなたもゲームする!!!
上鳴
上鳴
元気だなーーー!!?
上鳴がコントローラーを渡す。

テレビをつける
あなたのあなた
あなたのあなたが持ってるコントローラーじゃない?!!!
上鳴
上鳴
スウィッ⚪︎2だぜ!!!
あなたのあなた
トゥー??!!!
上鳴
上鳴
進化したマ⚪︎カするか?
あなたのあなた
やる!!!!
テンションマツコDX
数分後
切島
切島
あなたのあなたまた、一位か?!!
瀬呂
瀬呂
まって何そのショートカット?!!!
上鳴
上鳴
お悪い顔してるッ!!!
あなたのあなた、無双。

操作も理解も早すぎる。
あなたのあなた
かっちゃん!!見てた?!!
爆豪勝己
爆豪勝己
見てねえ
と言いつつ見てる爆豪。
あなたのあなた
はい一位ーーー!!!!
上鳴
上鳴
これがまさに完膚なきまでの一位……
爆豪勝己
爆豪勝己
おい、それは俺の迷言だ。
著作権かかってるわ
9年前・ヨコハマ
あなたのあなたがぐいっと手を掴む。
あなた
ね、暇?
太宰治(16)
暇だね
あなた
じゃあ!
ニカっと月の光に負けないくらい明るく笑う
あなた
ゲーセン行こ!
ぐいぐい引っ張る。
太宰治(16)
今から?
あなた
今から!
太宰治(16)
夜だよ?
あなた
だからこそだよ!
太宰は一瞬だけ立ち止まる。

その笑顔を見て。

それから。

小さく笑った。
太宰治(16)
……いいよ
歩き出す。

手を引かれたまま。
太宰治(16)
付き合うよ
2人は、ネオンの方へ走っていく
ドアが開いた瞬間。
音と光が一気に押し寄せる。
あなた
うわあーー!
即テンションMAX。
あなた
ねえ、治くん!何やる?!!!
太宰治(16)
全部やる?
あなた
やる!
太宰は肩をすくめて笑う。
太宰治(16)
欲張りだなあ
あなた
人生は楽しんだものがちっしょ!
太宰治(16)
おおぉ、謎の迷言
意味の分からない自信に、太宰は小さく笑った。

まずは格闘ゲーム。あなたのあなたがコントローラーを掴んで叫ぶ。
あなた
勝負だ!
開始数秒
あなた
え、ちょ強すぎない?!
太宰がさらりと勝つ
太宰治(16)
技だよ
あなた
まさか、治くんこのゲームしたことある?
太宰治(16)
勿論。
僕は一回も負けたことはないよ
即リベンジ。
今度は、あなたのあなたの動きが変わる。
読み、避けて、差し込む。
太宰治(16)
……へえ
太宰治(16)
面白いね
次は音ゲー。リズムに合わせて軽やかに太鼓を叩く。
判定はフルコンボ
太宰治(16)
なんでそんなにうまいわけ?!
あなた
すごいだろ(ドヤ
inクレーンゲーム
あなた
あの、小川とって!!
太宰治(16)
なんで漢字表記…?
あなた
いいから取って
太宰治(16)
無視かい…?w
結局やる。しかも一発で成功。
ぬいぐるみを押し付けられる
あなた
よし、絶対治くんが出来なさそうなやつ見つけてくるわ
太宰治(16)
僕に出来ないことはこの世に存在しない
あなた
うっわぁ、厨二病ですか…?
太宰治(16)
どこを見たらそう思えるわけ?
あなた
え、全部だけど
太宰治(16)
非道いなあ、人の心とかないんか?
あなた
よし、次はマ⚪︎カするか
太宰治(16)
最高速度でぶち抜いたる
あなた
私、ピーチにしよーっと
太宰治(16)
また無視かい???
マ⚪︎カでは二人同時にドリフトを決めて同時に壁に激突した。
あなた
うわあああーーー!
太宰治(16)
これは酷い!!!
顔を見合わせて、同時に吹き出す。
あなた
「「っははははは!!」」
太宰治(16)
「「っははははは!!」」
時間が溶ける。

遊んで、笑って、張り合って。

出会ったばかりなのに、妙に噛み合う。




外に出ると、夜の空気がひんやりしていた。
警察
…君達
とてつもなく低い声
警察
こんな時間に何をしている
固まる二人。

振り返る。

警察。
あなた
太宰治(16)
これはまずいね
目が合う。

一秒。

——同時に。

ダッ!!
警察
待て!!!!
全力逃走
だが。

数分後。

確保された
警察
未成年の夜間徘徊は——
説教開始。

二人、並んで正座。

あなたのあなたがぼそっと言う。
あなた
ねえ
太宰治(16)
なんだい
あなた
怒られてるね
太宰治(16)
これは反省文100枚コースかな
数秒後

耐えきれず——
あなた
「「あっっははは!!!!」」
太宰治(16)
「「あっっははは!!!!」」
大爆笑
警察
反省しろ!!!!
あなた
してる!!
太宰治(16)
してるよ!!
帰り道
あなた
あれめちゃくちゃ怒ってたねー!!!
太宰治(16)
怒っていたね
二人、並んで歩きながらゲラゲラ笑う。

補導されたばっかりとは思えない。
あなた
ねえ次は何をする?!!
間髪入れずに

限られていると知るからこそ、24時間を楽しむように
太宰治(16)
元気だね。華月は
あなた
地球が滅亡するその日まで私は元気だよ!!!
太宰治(16)
今からでも地球滅亡の計画を立ててこようかな
あなた
君ならやりかねないな……
にやっと笑う。

そのとき。

ひらりと白いものが落ちた。
あなた
あなたのあなたが手を伸ばし、白を掴む
太宰治(16)
……雪だ
ぽつり、と太宰が呟く。

空を見上げる。
太宰治(16)
これは激しくなるね
あなた
じゃあ
くるっと太宰の前に回り込む。
あなた
家まで送り届けるよ
太宰治(16)
……え?
初めて間の抜けた声が出る。
太宰治(16)
知っているのかい?
あなたのあなたは答えない。

ただ楽しそうに笑うだけ。

雪の中を歩く。街の空気が少しずつ変わっていく。

やがて辿り着いたのは、重たい雰囲気を纏った建物の前。

ポートマフィアの拠点。

太宰が立ち止まる。
太宰治(16)
……ここまででいい
短く言う。

雪が、二人の間に静かに落ちていく。

あなたのあなたは一瞬だけ何も言わずに見て、

それからぱっと笑った。
あなた
うん、またね!!!
あまりにも軽くて。

あまりにも、いつも通りで。

それが逆に、終わりを強く感じさせた。

くるっと背を向ける。

でも、すぐにまた振り返る。
あなた
治くーん!
夜によく響く声だ

手をぶんぶん振る。
あなた
またね!!!
その“またね”は、

どこかでちゃんと繋がっているみたいで。

でも同時に、

もう二度と重ならない時間みたいでもあった。

そして、にかっと笑って。

無邪気に。

残酷なくらいに明るく。
あなた
森さんによろしくー!!
その名前に。

太宰の時間が、ほんの一瞬だけ止まる。

何かを問いかける前に。

何かを掴む前に。

あなたのあなたはもう、くるりと回っていた。

黒い髪が揺れる。

雪が舞う。
あなた
またねーー!!!
駆け出す。

軽く。

迷いなく。

振り返らずに。

夜の中へ。

暗闇へ。

消えていった。
太宰治(16)
……
息が白く、ほどける。

足元に残っていたはずの足跡は、

もう、ほとんど消えかけていた。

最初からいなかったみたいに。

夢だったみたいに。

それでも。

確かにそこに“いた”と知っている。
ただ雪が、降り続ける。

すべてを隠すみたいに。

やさしく。

残酷に。
太宰治(16)
…何者なんだろうね、君は
雪は、静かに降り積もっていた。

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