前の投稿から約一ヶ月という時が流れました、、
みなさん内容をお忘れかと思いますので復習します。
ミヒャエル・エンデの異能「モモ」によって過去の自分と入れ替わってしまった!
現代の華月は9年前で織田作と会い、別れて、路地裏を歩いていたら太宰(15)と遭遇。
9年前の華月は現代で1Aとわちゃわちゃ。9年前の華月をお風呂に入れるところからスタートです。
ダッシュダッシュ💨
廊下に響く絶叫。
白い髪がひらひら揺れて、あなたのあなたは全力で逃げ回る。
女子総動員。
しかし。
ぴょん、とソファを飛び越え、
するりとテーブルの下を抜ける。
無駄に機動力が高い。
曲がり角の先——
ぶつかった。
見上げる。
そこにいたのは——
轟。
完全にタイミング最悪。
にこっ。
逃げ道ゼロ。
次の瞬間。
暴れるあなたのあなた。
しかし轟、びくともしない。
淡々。
そのまま女子へ引き渡そうとする——
however。
あなたのあなた、轟に張り付く。
首に腕を回して、完全ロック。
女子。詰む。
八百万が一歩前に出る。
創造。
ぽん、と手の中に現れたのは——
小さな水鉄砲。
目がきらりんと光る
女子勝利
轟の腕からするりと降りる
轟、無表情
数十分後
ふにゃふにゃのあなたのあなたが戻ってくる。
髪はふわふわ。
ほっぺはほんのり赤い。
女子全員、瀕死。
上鳴がコントローラーを渡す。
テレビをつける
テンションマツコDX
数分後
あなたのあなた、無双。
操作も理解も早すぎる。
と言いつつ見てる爆豪。
9年前・ヨコハマ
あなたのあなたがぐいっと手を掴む。
ニカっと月の光に負けないくらい明るく笑う
ぐいぐい引っ張る。
太宰は一瞬だけ立ち止まる。
その笑顔を見て。
それから。
小さく笑った。
歩き出す。
手を引かれたまま。
2人は、ネオンの方へ走っていく
ドアが開いた瞬間。
音と光が一気に押し寄せる。
即テンションMAX。
太宰は肩をすくめて笑う。
意味の分からない自信に、太宰は小さく笑った。
まずは格闘ゲーム。あなたのあなたがコントローラーを掴んで叫ぶ。
開始数秒
太宰がさらりと勝つ
即リベンジ。
今度は、あなたのあなたの動きが変わる。
読み、避けて、差し込む。
次は音ゲー。リズムに合わせて軽やかに太鼓を叩く。
判定はフルコンボ
inクレーンゲーム
結局やる。しかも一発で成功。
ぬいぐるみを押し付けられる
マ⚪︎カでは二人同時にドリフトを決めて同時に壁に激突した。
顔を見合わせて、同時に吹き出す。
時間が溶ける。
遊んで、笑って、張り合って。
出会ったばかりなのに、妙に噛み合う。
外に出ると、夜の空気がひんやりしていた。
とてつもなく低い声
固まる二人。
振り返る。
警察。
目が合う。
一秒。
——同時に。
ダッ!!
全力逃走
だが。
数分後。
確保された
説教開始。
二人、並んで正座。
あなたのあなたがぼそっと言う。
数秒後
耐えきれず——
大爆笑
帰り道
二人、並んで歩きながらゲラゲラ笑う。
補導されたばっかりとは思えない。
間髪入れずに
限られていると知るからこそ、今を楽しむように
にやっと笑う。
そのとき。
ひらりと白いものが落ちた。
あなたのあなたが手を伸ばし、白を掴む
ぽつり、と太宰が呟く。
空を見上げる。
くるっと太宰の前に回り込む。
初めて間の抜けた声が出る。
あなたのあなたは答えない。
ただ楽しそうに笑うだけ。
雪の中を歩く。街の空気が少しずつ変わっていく。
やがて辿り着いたのは、重たい雰囲気を纏った建物の前。
ポートマフィアの拠点。
太宰が立ち止まる。
短く言う。
雪が、二人の間に静かに落ちていく。
あなたのあなたは一瞬だけ何も言わずに見て、
それからぱっと笑った。
あまりにも軽くて。
あまりにも、いつも通りで。
それが逆に、終わりを強く感じさせた。
くるっと背を向ける。
でも、すぐにまた振り返る。
夜によく響く声だ
手をぶんぶん振る。
その“またね”は、
どこかでちゃんと繋がっているみたいで。
でも同時に、
もう二度と重ならない時間みたいでもあった。
そして、にかっと笑って。
無邪気に。
残酷なくらいに明るく。
その名前に。
太宰の時間が、ほんの一瞬だけ止まる。
何かを問いかける前に。
何かを掴む前に。
あなたのあなたはもう、くるりと回っていた。
黒い髪が揺れる。
雪が舞う。
駆け出す。
軽く。
迷いなく。
振り返らずに。
夜の中へ。
暗闇へ。
消えていった。
息が白く、ほどける。
足元に残っていたはずの足跡は、
もう、ほとんど消えかけていた。
最初からいなかったみたいに。
夢だったみたいに。
それでも。
確かにそこに“いた”と知っている。
ただ雪が、降り続ける。
すべてを隠すみたいに。
やさしく。
残酷に。
雪は、静かに降り積もっていた。
























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。