第5話

少女の家に
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2025/09/22 22:13 更新
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
神様!私の家に来ない?!
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……え?
突然すぎる意見に固まってしまった私を気にせずに彼女は「行こうよ、楽しいよ!」とニコニコしながら笑っています。しかし、急にはきっと皆困ってしまうでしょうし…と悩んでいると雪さんが私を引っ張りました
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
ほら、行こう!
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え、あ…わっ…引っ張らないでください!
そのまま私は彼女に引っ張られて家に向かうことになりました。本当に久しぶりに来る人里は前よりも人が増えているように感じました。こんなに増えているとは…時の流れは凄いのですねと感心していると…とてもご立派な屋敷に着きました
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
着いたよ、私の家!
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ここが…ご立派ですね
雪さんがなんの迷いもなく、門を開けるとそこには広い庭園に小さな川のような水辺を渡るための橋に桜や梅。イチョウ、紅葉など沢山の木が植えられていました。奥には立派な豪邸ともいえるような家が建っており、誰が見ても羨むような豪華で素晴らしい家に彼女は住んでいました
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
そうかな…あのね、神様!私、貴方に見せたいものがあるの!
元気よく私を引っ張ってどこかの部屋に入りました。障子を開けて広がる部屋を眺めるとよく整頓された部屋でした。
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これは貴方が片付けているのですか?
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
うん、お手伝いさんは居るけど頼り過ぎはよくないから
なんて素晴らしいのでしょうと私は思いました。幼い身でありながらも周りに頼り切らない事は純粋に凄い事です。自立をしなければいけない時がいつかは絶対に訪れます。ならば早いうちから自分でなにかをすることに慣れていかなければなりません。それはとても難しい事でもあります。そんな事を難なくこなしてしまう彼女は本当に凄い事なのです
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素晴らしいですよ、雪さん
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
ほんと…?ありがとう、神様!
「あ、そうそうこれを見てほしかったの!」と笑顔で見せるとそこにあるのは…水槽でした。水槽は丁寧に手入れされており、大切にされている事が分かります。水槽の中には美しい赤と白、オレンジ色で様々な模様の金魚が居ます。
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綺麗ですね、水槽も金魚も
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
でしょ?私、金魚大好きなの!綺麗だし、可愛いし!
興奮したように話す貴方にまた胸がきゅんとなります。前にもなりましたが…どういう事なのでしょうか。私にはなにも分かりません。取り敢えず、彼女が愛らしいという事だけわかりました。あ、愛らしいとは庇護欲が湧くという意味であって、別に他意は無いんですけどね?!
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(だから、これもきっとそれが理由。なはずなんです)
そう心で言い訳をながらも彼女の家で沢山遊ばしてもらいました。彼女の家はとても面白く知らないおもちゃも沢山ありました。私の神社に帰る時にふともう一つの部屋がある事に気付きます
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あの…雪さん、この部屋は?
_川堀雪@かわほりゆき_
川堀雪かわほりゆき
そこはね、私の妹の部屋だよ
妹が居るんだという驚きと雪さんの少し悲しそうな表情に困惑してしまいます。私にはなにがなんだか分かりませんが、これ以上聞くのはあまりよくない気がしました。なので、この会話も終えて私は神社へと帰って行ったのです。

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