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手術 が 成功した 。
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窓側のベッドで 、照らされた光が眩しくて彼は起きた 。
彼がそう 、独り言を呟いた瞬間 ____ 。
ガラッ ー !!
病室のドアが 、今まで出したことの無い音を立てた 。
彼の大事な … 大切な 、宝物がいた 。
何故か 、彼は驚いたような表情をしている 。
今まででそんな表情は見たことがなかった 。
りうらが彼の元へ走り出すと
りうらは彼の肩をポコポコと軽く叩いていた
抑え目のチクチク言葉を彼に浴びせているりうら 。
でも 、なんだか嬉しそうな感じだ 。
目から勝手に涙が溢れている 。
ほとけは止まれ 、って言いたそうに手で涙を拭いている 。
ほとけが抱きついたまま泣き 、りうらはまだポカポカと軽く叩いたまま 。
初兎は 、黙ったまま彼の胸に抱きついた
いふは 、ふたりとは違い ……… ものすごい勢いで抱きついていった
ジェット機みたいな感じで
年上が年下に抱きついている絵面
そう顔を少し赤くして 、いふとは違い 、優しく抱きしめた
今この時 、彼は優しい微笑みを浮かべていた
マネージャーは 、目を丸くしていた
まるで 、マネージャーのことを信頼しているかのように
彼は 、そう聞いてきたのだ 。
マネージャーは誇らしげに 、胸を張って言っていた
優しい微笑みに 、マネージャーは心を撃ち抜かれていた 。
………………………
だって 、ただのマネージャーだもん …
抱きつけないよ 、あなたに …………
あなたの 、幸せに 。
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この日は一生 、忘れられない日になりました 。
いや 、忘れようとしても … 身体が忘れてくれません 。
まるで 、貴方と過ごした日々のように …
それほど 、この日が大事ってことなんですよね
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目の前にある 、コケが生えた墓にそう話しかける
この墓は 、自分の親父のものだ 。
今は親父に 、今までのことを話していた 。
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「 _______________ 。」
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「 _______________ ? 」
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「 じゃあ 、今は何番目に幸せなんだ ? 」
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_______________
「 _______________ … w 」
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………………………
腕時計をちらっと見た瞬間に気づいた 。
遅刻しそうだと
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「 … 楽しみに待ってるぞ 。」
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「 ……… 立派に 、育ったもんだな 」
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墓の前に 、薄らと人の姿が現れたような気がした 。
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VOISING 事務所
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なんとか遅刻せず 、会社に到着した 。
えぇっと … 今日は …
自分の仕事スペースに着くと 、そこには …
なんか喧嘩始まってない !?
喧嘩は自分たちで解決するからいいんだよ 、うん
またまた喧嘩勃発
てことは …
っ 〜 … !!
仕事に集中できない !
少し大きな声を出して 、喧嘩を止めようとする
大きな看板を持って 、自分に向かってそう言ってきた
ど … ドッキリ ?
頭が処理に追いつかない
しょーもない … ?
ガキっぽい … ?
動画化 … だと ?
マネージャーと彼らは 、今日も楽しそうです 。
彼らは 、何を見つけて …
何を通じて 、心を許しあえたのでしょうか ?
それは 、彼らにしか分からないことです 。
この時間は 、きっと …
彼らにとって …
大事な 、大切な ……… 一生をかけても守りたい
宝物なんでしょうね _______________ 。
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不仲 グループ の マネージャー に なりました 。
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HAPPY END
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と 、言うわけで …
次の小説に向けて 、しばらく準備します
それまではこの小説の番外編を投稿しようかと思います
そういえば 、旧版の最終回は
何故か♡100超えたんだけど
今回も行くかな ? 行けたら嬉しいな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!