〈1曲目〉〈1番only〉
今日も学校に登校し、教室に入る
自分の席に着くと前に座っているのは
大好きな貴方。
貴方は他の誰よりもかっこよく見える
こんなこと言ったら友達にバカにされるかな
でも、例えバカにされても
貴方は私のヒーローだから
何だって耐えられる
いつも眠いって言ってるくせに
ちゃんと授業は起きてるとことか
みんなの前ではクールなキャラなのに
犬の前だとデレデレになるとことか
私以外のとこになんていかないで
私だけのヒーローになってほしい
…なんて願ったりして
LINEだってしてたいし
一緒に帰ったりもしてみたいんだよ
でも放課後貴方は部活に行ってしまう
そんな貴方に
なんて独り言言っちゃってさ笑
休みの日だって会いたいし
あ、寝落ち電話とかもしてみたいな
…でもそんな勇気はちっともなくて
こんな自分に呆れる毎日
その一心で頑張って頑張って頑張った
今まで付けたことなかった香水なんか付けたりして
…結局1人でむせて
ただ貴方と会える時間は短く感じて、
気づくともう1日の終わりの時間
そうやって
今日もベットの上でシミュレーションをする
朝から晩までずっと
貴方のことだけを考えてる
貴方を考えながら
〈2曲目〉〈1番only〉
今日は高校の入学式
今日の行動次第でこれからの人間関係が決まる
もし選択を間違えて
クラスメイトに嫌われたりしたら?
中学校の入学式でも…こんなことしたなぁ
自分で自分を隠してさ
でも結局うまくはいかなかった
クラスメイトに陰口を言われ続けたあの日々
高校では同じ思いをしたくはない
隠してしまった″本当の私″は、
きれいごとなんて言えやしない
だから誰かを傷つけてしまうかもしれない
ずっと自分にイライラして
ずっと悲しい気持ちになって
ずっと寂しいって思うようになって…
いろんな感情が混ざり合って
本当の私は汚い色になってしまった
また怖くなって
本当の私を隠し続ける
汚い部分は見せないで、
きれいなところだけ見せればいい
~数日後~
私が高校に入学して初めてできた友達が
あそこで話してるAちゃん
…
他の人との態度の差が気になった
…いや、大切な友達だから疑うのはよくない
私は自分に都合のいい事実だけを切り取って
それだけを受け入れた
~その日の昼休み~
昼休み、お弁当を食べようとしたそのとき
教室の反対側から
信用してた人に裏切られたことが
すごくショックだった
もう…誰の言葉も全部嘘に聞こえて悲しくなった
今君に
「もういいかい」
『ねぇまだだよ』
…本当の私が恋しくなって
…もう一回、もう一回…!
呼びかけてみるけど
ほら
「もういいかい」
『ねぇまだだよ』
…ずっとこの繰り返し
同じ「私」なのに
私は私を羨ましく思ってる
必死に呼びかけてみるけど
その内もう声も届かなくなって
もう一体
私は私が誰なのか、
わからなくなっちゃうよ――
〈3曲目〉〈フル〉
私は任務の入っていない休日の朝、早く起きて
高専の周りの道を散歩するのが日課
今日はいつもと違うルートを歩いてみる
見たことのない風景に心を奪われる
今の時刻は6:00
こんな時間なのにも関わらず
目の前に老人が見えた
何をしてるんだろう
なんて不思議に思いながら
私は老人の前を通り過ぎた
すると、
突然声を掛けられたからか
変な声になってしまった
老人は私に向かって話しかける
と。
背は小さくて
杖をついて
帽子を深く被っている老人
帽子のせいで目は見えないけど
詐欺とかそういうものではないと思う
呪術師という生き方をしている以上、
そういう勘が研ぎ澄まされている気がする
私は老人の言葉を受け止めた
小学生の会話くらいでしか聞いたことのない単位
子どもの頃は
100億手に入れたら何しよう、
なんて考えたこともあったな
そんなお金が
今私の目の前にある
老人は寿命を貰えて得をし、
私は50億が貰えて得をする
老人の頼みに頷こうとしたが
1度冷静に考えてみることにした
朝起きて
おいしいご飯を食べて
高専で授業を受けたり任務に行ったりして
寮の部屋に帰ったらご飯を食べて
あったかいベッドで眠りについて
そしたらまた朝起きて
高専の教室へと向かう
ずっとその毎日の繰り返し
それでも…
私にはその日々を手放したくない理由があるみたい
だって…
もしその「理由」が私に無ければ
今、老人に頷くのをためらってないから
歩くのもままならない状態になって
運動なんてできやしない
運動なんてできやしない
つまり呪術師として生きるのが難しくなる
だったら高専のみんなだって
私といる意味なくなるよね
そしたらまた1人になっちゃうのかな
みんなが青春して恋をして
楽しく生きてるところを
私は独りで寂しく見守らなきゃいけない
私だって
好きな人をつくって
好きな人と一緒に過ごしていたい
今まで気づかなかった
生きているだけで…
この日々を過ごすだけで…
丸儲けだ
これ以上何が欲しいというの?笑
・
・
・
・
私がそう話すと老人はまた口を開いて言った
と。
50年で100億かぁ…
え、年収2億の大富豪じゃん!
好きな人は自分で見つけたいな
何気ない日々の中で出会った人と恋に落ちて
いっっっっぱい思い出を作って
アルバムを見ながら泣いたりして笑
そんな日々を過ごしてみたい
人から好きな人を貰ったら…
きっとアルバムは空白のまんまだ
そんなアルバムは見たくない
私の将来の仕事はもう決まってる
もう逃れることのできない宿命を
私は背負って生きてる
もともとは
身近にあるようでなかったこの運命
呪術師という常に死と隣り合わせの仕事を
私は誇りに思う
私が進みたいこの道を他人に曲げられたくない
私はまだ高校生
将来何になるか、何をするかなんて
決まっちゃいない
今の私の可能性は無限大なんだ
どんな夢を描いたっていい
どんな恋をしたっていい
私の心の中に秘められてる無限大の可能性は
誰にも譲れない
呪術師に嫌気がさしたとき…
きっとその瞬間は
この先数え切れないほど訪れるんだろうな
他の仲間に追いつけなかったり
知らない誰かを守れなかったり
…それでも
私たちが生きてる今、この一瞬は
もう2度と過ごすことができない
たった1度きりの瞬間
決して安いものじゃない
私にとって
仲間はとても大切な存在
それは
今でも、
年を取っても、
ずっと私を支えてくれる存在
みんながいるから私は前を向ける
私が少し勇気を出して
「頑張ろう」と決意するたびに
みんなは私の背中を押してくれる
大切なことに気づくことができたお礼を
老人にしようと思ったが
老人はどこかに消えてしまった
…もしかしたらあの老人は
私にこのことを伝えるために現れてくれたのかな
私は
朝の清々しい空気を思いっきり吸って
蒼い空に向かって声を張る
そう言って私は高専へと戻ろうとする
私は足を踏み出した
アンケート
どうだった?
え、うますぎね!?(←神です)
72%
え~まぁ普通、?(←普通でも嬉しい)
19%
こんなん曲パロじゃねーよw(←…はい)
9%
投票数: 177票












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。