あなた 視点
忍たま乱太郎の夢小説で、何度観たか覚えていないほど見てきたシチュエーション。
「良くぞ集まってくれた」
「「はっ!」」
『(????)』
五六年生が、かっこよく返事をしているそばで私は宇宙を背負った。
さて、本題に入るぞ。と学園長先生が言ったと同時に先輩方の背筋が伸びたのを目の端で捉える。
『(私も伸ばしとこ)』スッ
学園長先生は咳払いをしてから口を開いた
「五年生はもう知ってるであろうが、今回の五年生六年生合同任務に、小倉あなたが同行する事となった」
そう言った学園長先生に、事前に知っていた五年生の皆さんと私は、(本当だったのか)という顔になり
何も知らない六年生は驚きを隠せない様子だ
潮江文次郎先輩が抑えきれない様子で言葉を発する
「お言葉ですが、小倉あなたはまだ未熟です。それについこの間も、怪我を負ったばかりで、我々に同行するのはあまりに危険ではないでしょうか」
彼の言っている事はもっともであった。
私自身、何故私なのかが分からない状態だったから、彼の発言に強く同意した。
「それは、、」
皆がゴクリと唾を呑む
「これがあなたに対する、罰則…という事で決定しただからじゃ」
『罰則……?!』
嘘だ!私そんな罰則受けるような事してないよ!!
先輩方も罰則という言葉に疑問を抱いたようで、首を傾げている
「うむ、あなた。お前は二つ程してはいけない事をしたからの」
『しては、いけない事』
普段とは違う真剣な表情の学園長先生に、私は手を握りしめる
「一つは一ヶ月程前、外出禁止が出されている時に外出をした事」
「二つは、忍びの三病である【あれこれを悩む】を犯し、自身の命を経とうとした事」
私は、すごく自業自得だった……。と目を逸らした
「お主にも、色々あるのは承知の上。」
「だがしかし、いつまでも恐怖に囚われ悩み続けるのは忍びとして、あってはならん」
ビクリと自分の身体が飛び跳ねた
『(仰っるとおりです)』
「ただ、今回の任務がお主にとって危険な物という事も確かじゃ」
顔を上げると、そこには何時もの朗らかな顔をした学園長先生
「困った時、自分で解決が出来ない時は、遠慮せずに先輩を頼りなさい」
『…はい』
そんな柔らかい顔をされたらむず痒くなる
そう思って先輩の方を向くも、先輩達もおんなじ顔をしているから、天を仰いだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。