第66話

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2023/08/21 12:00 更新
_あなたside_

あなた
…なんで、

俺がやっとのことで絞り出した一言を師匠は一蹴する

ナツキ
は?なんで?
ナツキ
任務に失敗して、挙句の果てに【西武軍】幹部?
ナツキ
そんなやつ生かせて置くわけないでしょ


ゾワッ




首筋に寒気が走り、見ると一筋の血が流れている





“殺られる”





俺は急いで距離を取り、さっきキラにもらった短剣を構える




この場所はみんなの部屋から離れている




しかもこの空気




声を出した隙で殺られる




ピリピリと肌を突き刺すような殺気に短剣を持つ手が手汗で湿る




任務に失敗した【南華軍】幹部…





そりゃ処分されるか

ナツキ
よそ見してんじゃねーよ

ガキンッ




だめだ、受けれない





ザザザ…




後ろに押された反動を使い、師匠に向かう




ここに来る前、





あいつらに出会う前は、納得してたかもしれない




失敗した俺に生きる意味は無いと




でも、




それでも、

あなた
今の俺は死ぬわけにはいかねーんだよ!
そう腹から声を出して自分を奮い立たせる




そうだ、俺はもう【南華軍】幹部じゃない、





俺は【西武軍】幹部だ
ルビー
何があった!?

!!遠くからルビーの声が聞こえる!





もう少し、もう少し耐えれば、

ナツキ
…チッ
ナツキ
おい、
ナツキ
【南華軍】を裏切ったお前にかける情けは無い
ナツキ
次会ったら
ナツキ
殺す

そう言って師匠はどこかへ去っていった

ルビー
あなた!!!何があった!?
あなた
あぁ、ルビー…

ヘナヘナと力が抜けて地面にへたり込む

ルビー
お前、首の血、
あなた
大丈夫だ、……ごめん、

このままじゃ、巻き込んでしまう




元【南華軍】幹部の俺のケジメに




師匠は強い。そして、何よりルビーに見せたくない




ルビーは俺の事を少なくとも仲間だと思ってくれてるはずだ




いなくなったが大切な姉が仲間を殺すところなんて





…いや、殺される気はさらさらないが。





けど




必死な顔で呼びかけているルビーの声を流して、首に触れる




死ぬのは恐い




恐いなぁ…




後から駆けつけたザキや紫霊、キラが焦った様子で揺さぶってくる




目の前がガラガラと崩れ落ちて





平穏が終わる音がした。

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