別れと出会いの季節。
爽やかな空気の中、桜の花びらが舞っていた。
俺の名前は、及川徹。
青葉城西高校の3年生。
俺はバレー部の入部届を、パラパラとめくっていた。
そう、俺はある人がここに来るのを待っていたのだ。
中学の後輩。影山飛雄。
飛雄は、俺が中3の時に入部した後輩だ。
飛雄はいつも、俺に付き纏っていた。
あの時の俺は、それが嫌だと思っていたけど。
後輩であり、ライバルだった飛雄。
俺はアイツが嫌い"だった"。
__でも、いつからだろう。
好きになってしまったのは。
だからこそ、青葉城西に来なかったことに、俺は、___。
相当ショックを受けている。
数ヶ月後___
もうすぐインターハイだし、無理しないようにしないと、
怪我したら大変だし、
え、なんで飛雄がいるんだ、、?
もしかして幻覚?夢、、?疲れてるから、?
幻覚でも夢でもない。
俺は疲れが一気に吹っ飛び、嬉しさでいっぱいだった。
俺はある事に気づいた。
烏野高校のジャージ。
飛雄は烏野高校に行ったんだ。
烏野……か、
飛雄のことだから青城に来ると思ったけど、
なんでだろ、、
明日、国見ちゃん達に聞いてみるか、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。