翌日、俺は国見ちゃんに影山のことを聞いてみた。
国見ちゃんは俺が中学の時の後輩であり、飛雄の同級生である。
少しでも飛雄について聞ければ良いな
嘘だ、絶対言おうとしたよね国見ちゃん?
まぁ、今回は許してあげよう
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俺はどうして影山が青葉城西に来なかったのか、聞いてみた。
国見ちゃん曰く、飛雄は、、、
俺が居たから、青葉城西に来なかったんだ。___
詳しく聞けば、また中学の時みたいなことになると思ったのだとか、
最悪だった。
あり得なかった。
信じたくなかった。
ただ複雑な、心に何かが引っ掛かった。
離したくない
離れて欲しくない
ほんの少しの距離。
たかが高校が違うだけ。
同じ国、同じ県、それなのに、
分厚い壁のような距離を感じる。
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ある日、また飛雄に会った。
その時に俺は決めたんだ。
俺が、________
及川「…………♡」
影山「ぉ、及川さんっ、…!?、」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!