リクエストは
無愛@仁大好きさん!ありがとうございます!
※大仁です!
付き合っています!
仲が良い頃の設定です!
R要素入ります!
本人様にはまっったく関係ないです!
地雷の方は回れ右!!
大地side
俺は天命大地、高校1年生。
将来はネストの探偵になるという夢を持っている。
そんな俺には、
恋人がいる。
それが今ちょうど声をかけてきたこの男、
司波仁だ。
俺はため息をついて立ち上がった。
仁の言う縦人がやらかしたとは、
ナンパのことである。
何度やっても懲りない縦人に苦笑する。
俺は先を歩く仁の姿を見てふと思った。
俺達と街を歩いている時、
仁はたまにナンパされている。
それを見て縦人が口説こうと割り込み
女性は去っていくが
仁が1人でいる時、
ナンパされたらどうしているのか。
それが少し気になった。
俺がそう聞くと、仁は立ち止まった。
仁はしばらく無言でいた後、こう言った。
そう言って再び歩き出す仁の耳は、
少し赤くなっていた。
しかし余計に不安になる。
こんな可愛いところもある仁を、
普通の女子は放っておくのだろうか。
男まで、言い寄ってくるのではないか。
そう思ったら少し心配になってきた。
そんな心配に気付かず、仁は屋上のドアを開ける。
屋上には壁にもたれて座り込む縦人の姿。
こっちを見た縦人は、落ち込んでいる。
わめき出してしまう縦人にまたも苦笑。
怒る縦人を何とかなだめる。
このやり取りはいつもの事だ。
縦人だけは俺達の関係を知っている。
そんな縦人は仁にニヤニヤとそう言う。
言われた仁はというと、ふいと顔を背けた。
からかいまくる縦人に仁が無言でゲシゲシと
蹴りを入れ始める。
そんなやり取りをぼんやりと俺は眺めていた。
耳を赤くして顔を背けて。
きっと背けた顔はほんのり赤くなっている。
それを、もし人が見たら。
仁は自分の顔の良さを自覚していない。
どれだけのファンがいるか、モテているか、
可愛さまであるか。
俺はいろんな意味でため息をついた。
放課後。
今日は週末ということで、
俺の家で3人でお泊まり会を
するという約束をしていたのだが
縦人が来れなくなった。
そう言って縦人はさっさと帰ってしまった。
隣で黙る仁の方を向くと、
ほんの少しムスッとした顔。
一瞬ピクッと肩が動いたのは無意識だろうか。
仁に聞いてみると
そう答えた。
ほんの少し耳が赤い仁に、
俺は今日何度目か分からない可愛いと心配を
抱くのだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。