それでは行ってらっしゃい(*^^*)
いむくんside
吐いた息が白くなる。
今日はクリスマスなのにさ、
僕は独りぼっち
誰か僕を見つけて欲しい…。
ギュ(しゃがんだ音そう絶対に)
思わず僕はしゃがみ込んだ
なんでだろこんな時に思い浮かぶのは普段不仲をやってるあの人の事だった
いふくんside
今日クリスマス、俺は特に予定も無く暇やったからなんとなくあいつの家に向かってた
どうせあいつも1人だろうと
本当は理由なんてわかってる。
俺はよく見なれた水色髪を見つけた
やめてくれ、そんなふうに言われたら期待してまうから
いや、可愛すぎん?まじで
ふんわりと笑う、こっちの気も知らないで
ギュ
スッ
繋いだ手をいふくんのポケットに入れる
そうこうして居るうちに家についた
いむくんside
まさか、ほんとにいふくんに会えるなんて
ガチャ
リビングに入った途端、いふくんにきかれた
いふくん優しいなぁ、そういうとこが
「━━━━━━━━━」なんだよなぁ
今度は僕が気になっていた事を聞いた
あれ?でも
暇ならないちゃんの家にでも行けばいいはずなのに
いふくんside
こんなタイミングで言うはずじゃ無かったんやけどな
よし、当たって砕けろや
ぎゅと瞑っていた目を恐る恐る開けとるとほとけがないていた
そう言って笑うとほとけは恥ずかしそうに
プシュ---
いむくんside
たとえいふくんが忘れてしまっていても僕は忘れない
幼少期
小さい頃にも今日とおなじように、しゃがみこんで泣いていた事があった
そんな時
バッ顔を上げるとそこにはキラキラした王子様みたいな男の子が居た
そして、僕の親が迎えに来るまで一緒に遊んでくれた
どんな時でも、僕の事を見つけてくれるのはいふくんだった。
大好きだよ、ずっとずっと前から
そういえばあの日もクリスマスだった
ギュずっと一緒にだよ
二人の夜はまだまだ続きそうですね
ℯ𝓃𝒹
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。