私side

高校からの同級生ってこともあって

何でもお見通しなんだな…道長には、笑

大吾に対しての気持ちはけしてプラスなことではない

でも、そんなことも薄れるくらい

みんなといる時間は楽しい

なのに…

ピコンっ

たったこの一言で

一気に現実へと戻される

でもどこかで

また会えるんだと安堵している自分がいる

そしてまたもう1つどこかで

いつ、終わってしまうのだろうという不安が上回る

今までとは違う

朝になれば彼との関係はなかったことかのように過ぎ去る

私はただ部屋を出ていく彼をベッドの上で肌寒い姿で見届けるだけ

私が選んだ関係は、

私が望んだ関係は

コウイウ関係なんだって

自分でもわかっているのに切なくなる

ほんとはわかってるんだ

大吾の中に愛がないことも

本当は私の中に

大吾への愛があるってことも…………………………

続