第35話

許されざる恋
1,402
2024/04/30 15:37
宮舘
宮舘
、、、どうするものか
俺は朝から頭を抱えている。
だって、、、俺の職場の前に、
渡辺
渡辺
、、、はぁ
宮舘
宮舘
なんでいるんだよっ、、
探し続けていた、元カレ、、いや、今も?
なんなんだ?
宮舘
宮舘
なーんでいるんだ!
女子
せんせ?
宮舘
宮舘
あぁ、、、今から会議だったよね?
宮舘
宮舘
行こう、、か
女子
はい!
俺は彼女と一緒に、外に出て翔太と目を合わせる。
、、、会っていいのか?


きっと、俺の事を恨んでいる。
俺なんかを、、愛してしまったもんだから、、翔太はあの後大変だっただろう。
宮舘
宮舘
俺の、、せいで、俺の、、
女子
先生?
宮舘
宮舘
、、、
女子
、、、
宮舘
宮舘
はぁ、、待ってて
女子
えっ、あ、ちょっと!




渡辺
渡辺
え、、なに、
宮舘
宮舘
こっちのセリフ。何してんのさ
宮舘
宮舘
てか、よくわかったね
渡辺
渡辺
あー、、載ってたこれに、
そう言って参考書を見せる翔太。
そういうことか、、とため息が出る。
宮舘
宮舘
、、、待って
渡辺
渡辺
ん、?
宮舘
宮舘
田中さん、先行ってて
宮舘
宮舘
今日俺は、行かなくてもいいだろうし
女子
えっ、でも!
女子
でも、、せんせぇ、、
宮舘
宮舘
ほら、持ってって
そう言って田中さんに小説を渡して、俺は翔太の手を掴んで田中さんの前を横切った
女子
先生!その人!?
宮舘
宮舘
、、、うるさい!/////
女子
、、、あの人なんだ、、
カフェ
渡辺
渡辺
、、、元気そう
宮舘
宮舘
まぁね、小説もいい調子で。
渡辺
渡辺
あれ俺?
宮舘
宮舘
ブフッ
渡辺
渡辺
うわっ!?大丈夫!?
渡辺
渡辺
涼太!
宮舘
宮舘
ぶふっ、、へいきっ、、
渡辺
渡辺
ええっ、、平気じゃねぇって、、それ、
宮舘
宮舘
はぁっ、、はぁっ、、いきなりなんだよ!
渡辺
渡辺
いや、だって、、
宮舘
宮舘
、、、それは無いから、大丈夫
宮舘
宮舘
あれは、その、、友達の!話を、
渡辺
渡辺
友達ねぇ、、
渡辺
渡辺
幸人に翔、翔は生徒だっけ?
宮舘
宮舘
、、、それは、
渡辺
渡辺
、、、ねぇ、なんでいきなり消えたの、あれは先生のせいじゃなかった、、
宮舘
宮舘
、、、
渡辺
渡辺
ねぇ、、
宮舘
宮舘
あれは、俺のせいだったんだよ。
教師で、大人だった。だから俺の責任なんだよ
渡辺
渡辺
、、、んな事ねぇ、
渡辺
渡辺
あれは阿部が、、
宮舘
宮舘
阿部は生徒が盗んだのを見たんだって。
宮舘
宮舘
あの後聞いた。
でもそのままいたら疑われ続けるし、それが苦しいなら次の場所を見つけてあげるよって。ツテがあるからって
宮舘
宮舘
阿部は、俺の事を心配してくれただけなんだよ
宮舘
宮舘
、、、ほんとに悪い事をしたとおもう
宮舘
宮舘
、、、俺はべつに、もう後悔してないし
宮舘
宮舘
この小説家としての人生をこれから歩んでいくよ
渡辺
渡辺
、、、俺は?
渡辺
渡辺
俺は、なんなの
宮舘
宮舘
、、、
宮舘
宮舘
俺の可愛い教え子だよ
宮舘
宮舘
そして、特別な、教え子
渡辺
渡辺
、、、っ、、また逃げんのね、そう
宮舘
宮舘
逃げてなんか!
渡辺
渡辺
逃げてんだろ
渡辺
渡辺
なに、何を迷ってんの、?
渡辺
渡辺
俺と、幸せになればいいじゃん
渡辺
渡辺
俺の事、好きだったんだろ
宮舘
宮舘
、、、好きだった、好きだ、今でもずっと、でも、
宮舘
宮舘
許されないんだよ
溢れ出す感情に抑えが効かない。
好きで、好きで仕方ないのに、なのに、っ、、
苦しくて、これからずっと、一緒にいたらもっと苦しくなってしまうだろうから、だから一緒にいれない。
一緒にいてしまったら、苦しくなるのは翔太だから。
もう、彼を苦しめたくないから。
だから俺は、、大人を盾にして恋を隠す。

許されるわけが無いから。

こんな、こんな相手を愛せる訳ないから。
ずっと秘密を抱えて生きてきた俺を愛す必要は無いから。翔太には翔太の道があるでしょ、なのに、何で
そんなの全て捨ててやるみたいな、


全部先生に捧げるよみたいな、


都合のいい勘違いをさせる顔をするんだ
そんな顔をされたら、、
渡辺
渡辺
好きなら、それでいいじゃん、、
渡辺
渡辺
逃げんなよ、、、
渡辺
渡辺
無実なのに、いつでも、俺はいいからみたいな顔しやがって
渡辺
渡辺
俺が困んの。先生と離れたら、俺が悲しいの
渡辺
渡辺
特別な、相手で、いたいんだよ。いつまでも
渡辺
渡辺
駄目、?
宮舘
宮舘
、、、だめ、、じゃ、、っ、、
宮舘
宮舘
、、、時間、ください、
宮舘
宮舘
俺、まだ小説家の夢が諦められない。
宮舘
宮舘
俺の本がちゃんと、売れたら、っ!
付き合おう、もう1回、
渡辺
渡辺
、、、わかった
渡辺
渡辺
でも、忘れんな
渡辺
渡辺
俺は別れたつもりはない。

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