第36話

キュンとする話
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2024/05/01 12:49
宮舘
宮舘
、、、はぁ
宮舘
宮舘
何か、、何かあったよな
宮舘
宮舘
キュンっとする時、、キュンって、、
宮舘
宮舘
キスもしちゃってたわけだし、、あ、あれ!あの話は書いてないよね!しかもこの後の展開にピッタリじゃないか!
女子
先生!?声に出しすぎですよ!?
宮舘
宮舘
えっあ、ごめん
村上
なんやなんやー?上がってきたか?ボルテージ
宮舘
宮舘
はい!
あの日、六月だったかな、?
ちょっと蒸し暑かったあの日、、
【3年前】
宮舘
宮舘
はーい、授業終わり。号令!
岩本
岩本
起立、礼、ありがとうございました
宮舘
宮舘
はい、みんな帰る用意しといてね
先生
宮舘先生
宮舘
宮舘
あ、なんでしょうか
この時期、俺は藤森のせいで翔太と関係を持っていることが一部の人にバレかけていた。
そしてこうして、いつも俺の事を見張りに来る先生が生まれてしまった。


翔太と接触してないかとか、面倒な事を聞かれていつも突っかかってくる。参ったもんだよほんと。
宮舘
宮舘
はい、分かりましたよ
先生
本当ですか?
宮舘
宮舘
はい
先生
、、、生徒にとってあなたはお手本でこの学校の世界ではあなたは彼らの親なんです。しっかりしてくださいね、
先生
こんなことがもし本当だったら、
宮舘
宮舘
本当なわけないですよ。藤森の嘘ですから
先生
、、、生徒を疑うようなことは極力避けたい
宮舘
宮舘
PTAね
先生
ま、まぁそうだ
宮舘
宮舘
(そのくせ、俺のことは疑うんだなこいつらは)
宮舘
宮舘
分かりました。きょくりょーく、自分の生徒に話しかけないし気にもしないし面倒も見ないことにします
先生
是非そうしてください
宮舘
宮舘
(嫌味ってのがわかんねぇーのか、)
渡辺
渡辺
先生
渡辺
渡辺
俺、今日掃除だから。国語準備室
宮舘
宮舘
あ、、今日か、おっけ、
宮舘
宮舘
行きましょうか
【準備室】
宮舘
宮舘
、、、これはこっち、
宮舘
宮舘
こっちはぁ、、あれか?
渡辺
渡辺
先生
宮舘
宮舘
ん、?
渡辺
渡辺
、、、避けてたでしょ。俺の事
宮舘
宮舘
、、、避ける、ね
宮舘
宮舘
まぁ、不自然だろうからね。
他者から見たら。
渡辺
渡辺
、、、不自然とか、別に変な偏見とか、どうでも良くない?
渡辺
渡辺
変なら、変で。それでいいじゃん
宮舘
宮舘
大人はそれじゃだめなの。
宮舘
宮舘
子供だね。分からないなんて
宮舘
宮舘
ふふっ、まぁ、みんな分からないさ
、、、俺のことなんて、あの人しか分からないから
宮舘
宮舘
、、、先生
渡辺
渡辺
先生
宮舘
宮舘
はい?
渡辺
渡辺
これは?
宮舘
宮舘
あぁ、それはそこのっ、、うわっ!?
渡辺
渡辺
うおっ!
俺がダンボールを運びだそうとすれば、ちょっとつまづいてしまって。

そっと支えてくれた翔太の顔がめっちゃ近くて
渡辺
渡辺
先生、
渡辺
渡辺
大丈夫、、?
宮舘
宮舘
あ、、うん、平気、
渡辺
渡辺
そ、、?
渡辺
渡辺
よっと
俺からダンボールを受け取って、机に置いたら翔太はギュッと俺を抱きしめてきた。
渡辺
渡辺
ふふっ、、俺の先生だ、
宮舘
宮舘
、、、”みんな”の先生ね
渡辺
渡辺
いや。涼太は俺の先生
宮舘
宮舘
下呼びしないの。
渡辺
渡辺
なんでよ。
宮舘
宮舘
俺は先生呼びが好きだよ?
渡辺
渡辺
、、、先生!
宮舘
宮舘
、、、ふふっ、昔の俺を見てる気分だな
渡辺
渡辺
え、?
宮舘
宮舘
毎日、大好きな人に会いに行って、大切な時間を過ごして。楽しくなかったはずの学校が、途端に楽しくなる。
宮舘
宮舘
でも、途端に、ずっと、一緒にいられなくなる。
宮舘
宮舘
笑顔も、笑い声も、拗ねた顔も、全部、
宮舘
宮舘
止まったまんま、時だけが進む
宮舘
宮舘
それに、耐えられないようになる
ぎゅっと、胸が締め付けられる。

翔太を見てると、思い出してしまう。

もし、もし、あの時、まだ彼が生きていたら、って、
宮舘
宮舘
、、、翔太
渡辺
渡辺
、、、はい、
宮舘
宮舘
これから、俺はたくさん翔太を傷つけてしまうだろうけど
宮舘
宮舘
翔太は、自分の行きたい道に行ったらいいからね
渡辺
渡辺
、、、わかった
そっと、翔太を離せば自分の目に涙が流れていたのに、今気がついた。
翔太が、俺の涙を指で拭う。

ポロポロと流れる涙を抑えるように、俺は両手で顔を隠すけど、
彼の力は俺より強くて、

俺の涙を一緒に抑えるんじゃなくて、自由に流させた。
まるで、自分を隠す俺に隠さなくていいと伝えるように。

隠したいのに、隠させてくれなくて。

でも、ずっと、ずっと、
支えてくれる人を、待っていたのかもしれない。
抑えていた感情が、ポロポロと仮面を剥がされていって。
真の俺が出てきてしまう前に、彼から離れたいのに。
彼は俺を離してくれない
宮舘
宮舘
離して、、っ、、
渡辺
渡辺
やだ。
俺の前で泣いて
宮舘
宮舘
翔太っ!!
渡辺
渡辺
嫌だって!!
宮舘
宮舘
頼む、、っ、、おねがいっ、、
これ以上、、俺をっ、、
宮舘
宮舘
俺をっ、、苦しめないでくれ、、
渡辺
渡辺
、、、苦しめてなんてない、
渡辺
渡辺
伝えて欲しい、
渡辺
渡辺
苦しいなら、言って欲しい!!
宮舘
宮舘
っ、、、
俺は、ただ、

どうしようもないこの感情をっ、押さえつけることが出来なくて、
宮舘
宮舘
俺はっ、、
先生が好きなのにっ、
宮舘
宮舘
好きなのにっ、
翔太がいるから
宮舘
宮舘
翔太、、、いるから、、
先生を永遠に忘れることが出来ない
宮舘
宮舘
先生を、、、永遠に、、出来ないっ、、
嗚咽混じりで、伝わったのか自分でも分からない
宮舘
宮舘
忘れることが、、っ、、できないんだ
宮舘
宮舘
、、、、先生
渡岡 翔斗
渡岡 翔斗
『涼太、今日のご飯ってさ、カレーでいい?』
宮舘
宮舘
『また?』
渡岡 翔斗
渡岡 翔斗
『またって言うなよー。お前が仕事の時はいつもそうしてやりくしてだなぁ、』
渡岡 翔斗
渡岡 翔斗
『いや?』
宮舘
宮舘
『嫌じゃないよ』
宮舘
宮舘
『嬉しい。先生が俺のために先生がカレーを作ってくれるって考えただけで。』
渡岡 翔斗
渡岡 翔斗
『ふはっ、お前はホント可愛いよ。』
宮舘
宮舘
『ふふっ』
宮舘
宮舘
、、、ふふっ
女子
先生ー?昨日の、彼が、、、
宮舘
宮舘
、、、彼、、翔太!?
女子
はい、表にいます!
宮舘
宮舘
、、、あいつ、ほんっと、、
女子
恋人!?恋人なの!?
外にまで着いてきて、恋人!?恋人なの?!と聞いてくるもんだから、
宮舘
宮舘
あぁ!恋人!!
女子
やっぱり!じゃあ本も!?
宮舘
宮舘
あぁそう!!あの時に思ってた感情全部あの本に注ぎ込んだ!!
宮舘
宮舘
苦しい恋の話だと思うのは今だけだから。
宮舘
宮舘
あの話は、っもっと、もっと、、
宮舘
宮舘
俺の元恋人とか、そんなのも書くから!
女子
、、、WOW、
宮舘
宮舘
だからもういちいち聞かないで!いいね?
女子
はい!
女子
で!お招きしました!彼!
渡辺
渡辺
なんかでかい声で、恥ずいこと言ってんな?涼太
宮舘
宮舘
、、、早く言って!
女子
ごめんなさいー!でもさでもさ、、これってフェアプレー?
宮舘
宮舘
意味わかんないこと言わないの。
ほら、行った行った。

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