第27話

貴方の言う愛の印 ※微ゴア
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2025/02/12 13:47 更新





タベル
あなたのニックネームは…私の事、愛していますよね?
あなた
うん、好きだよ



いつも通り答えた。
でも、タベルの思ってた返答とは違っていたみたい。


タベルは少し顔に影が出来たと思うと、私の手を握って目を合わせてきた。

何が嫌だったかな、頭の中で考えてみる。


タベル
…好き、ではなく「愛してる」が欲しいのですが……
あなた
そ、そんなのだったの…私の気持ちは変わらないよ。愛してる
タベル
言語学の教員の私に言わせてもらうと、言葉の重みが違うんです…
あなた
そうだったの?…今度からは気を付けるね…
タベル
いえ、言葉ではなく印を付けましょう



印?指輪でもすると言うのか。

でも私の左手薬指にはタベルがくれた綺麗な宝石が輝く指輪が嵌めてある。


他に何を印すのかとまた頭を捻っていると、タベルに握られていた手が持ち上がった。

そのままタベルの口元までいくと、ガリッと音だけでも痛いような音が聞こえると指から身体に痛みが走る。


あなた
な、何するのタベル…!
タベル
言ったでしょう?愛の印です



タベルはそう笑うと、指から出た血を舐めていた。
指はジンジンと痛みを発しながら血を出し続ける。

血がある程度止まると、タベルは私に覆い被さると首元に顔を埋めた。


そうすると首元を舐め始めた。

私は何もすることが出来ずに様子を見ていると、先程聞いた音が、今度は近くで大きく聞こえた。



あなた
た、タベル…痛いよ……


タベルの顔が見えない。
でもきっと、さっきと同じ様に、もしくはさっきよりも口角を上げているんだろう。


同じように血が止まるまで舐め続けると、首元から顔を離した。


タベル
次はあなたのニックネームが私にするんですよ
あなた
わ、私が……?
タベル
ほら早く……


タベルは急かすように言うと、肩にかかっていた髪を退かし首元を見せる。

こうなったらやるしかない。

私よりも背の高いタベルに覆い被さる。
タベルの顔を見てしまうと恥ずかしくなるので、目をつぶったまま首元に顔を近づける。


そのまま噛もうとしたが、思うようにいかない。


タベル
もっと強く噛まなきゃつきませんよ



楽しそうな声色で呟く。

私は思い切って力を入れタベルに噛み付いた。
先程よりも近く、頭に響くように音が鳴る。


顔を少し離してみると、血が溢れ出していた。
血が垂れてしまうので、これまた仕方なく舐める。

ある程度止まったので顔を上げる。


タベル
…あぁ、愛しい私のあなたのニックネーム……
あなた
い、痛くなかった…?
タベル
私にとっては甘噛みです


タベルは偶に驚くような事をやり出す。

でもそんなタベルに付き合っているのは、私が甘いのと好き……愛しているからなのだろう。


タベルは互いに愛の印が出来たことにとても満足そうに笑った。





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