鏡をの前に立ち、自分の身体を見てみる。
中には痛々しい傷もあるが、ほとんどは薄い切り傷の様なものだ。
これも全て私の学力が悪いせいなんだけどね。
そう思うと、なんだか劣等感を感じて気持ちが落ち込んだ。
……こんなこと考えてる暇があるなら勉強した方が良いかもしれない。
朝になり、学校に到着。
友達と言える様な人間関係の人なんかは全く居ないからギリギリに来るようにしている。
こんなの自分からそうなろうとしてるも同然なのかもしれない。
でも、そんなこと考えてもいつ殺されるか分からない友達なんて要らないからなのかもしれないと気づいた。
次は歴史なんだ、優しいエミリー先生には迷惑を掛けられない。
私は急いで教室へ向かった。
痛い。
単刀直入に言うと痛い。
理科の小テストでも失敗してしまったからだ。
ブルーミー先生が怒るのも無理は無い。
きっと私はこの学校で一番頭が悪い、きっと、いや、絶対そうだ。
今回は顔の切り傷で済んだだけ良いのかもしれない。
こんな落ち込んでいる暇があるなら…勉強した方が良いよね。
話しかけてくれたと思ったら、何かを見たのか怯えた様子で「ごめんね…ごめんなさい……!」と言って足早に去っていってしまった。
やっぱり私みたいなのと絡むと、良くないことに巻き込まれるのだろうか。
点数がどうとか言っていたけど、きっと数点分しか変わらないとかそういう事だろう。
そんなの……関係無しに私が馬鹿なせいだろうし。
私は気にとめないことにした。
次の瞬間には両肩を掴まれて壁に取り押さえられた。
落とした紙を拾い集めようとして、それを手伝って…私に手伝われるのは癪だったのかもしれない。
そんなのも考えられなかった。
でも、目の前にいるブルーミー先生は今までで見たことないくらいに恐ろしい。
殺される勢いで肩に力を込められてミシミシと音が鳴る。
腕の一部をカッターで少し深くまで刃を入れられる
あまりの激痛に顔を歪める。
どこを間違えてしまったんだろう。
私は本当に救いようがないのかもしれない。
ごめんなさい、ブルーミー先生。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。