第5話

誰もが救われる「幻想郷」?
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2024/12/11 12:39 更新
長い廊下を歩く。
レッドカーペットらしきものが伸びたそこは、まるでどこかのお屋敷だった。
ワイン色に染められた絨毯は、僕を受け入れるかのように長く、長く続いていく。
望月琉叶
望月琉叶
………んー、………まだつかないかな。
なんだか飽きてきて眠くなってきた。僕はあくびをしながら歩く。
そして、それは見えてきた。
そこは、大広間だった。
望月琉叶
望月琉叶
うわぁ………凄い……!
無邪気な声を出すと、近くから声が聞こえてきた。
「こんな状況で凄い?……よくそんなことが言えるね。」
それは、紫髪の女子だった。しかし性格的には男子っぽい。
望月琉叶
望月琉叶
えっと……誰?
菖蒲野クラゲ
菖蒲野クラゲ
………僕は菖蒲野クラゲ。適当に呼んでくれればいいよ。
望月琉叶
望月琉叶
クラゲ………ああ、あの子か………。僕は望月琉叶だよ。よろしくねー。
軽く自己紹介をすると、彼女は目を細めた。
……冷徹だ。僕の性格を見てそう思ったのか?
「だから、みんなで頑張ればなんとかなりますって!多分ではありますけど!」
「また伯爵かよ……クソ……」
「わ、私にそんなことしろと言うのですか!?」
「経験したことないのですか!?」
「む、むむむむ無理ですよ、絶対……!」
「えっと………皆さんどうしました?」
また横から声が聞こえてきた。
…………今度は賑やかそうだ。
菖蒲野クラゲ
菖蒲野クラゲ
うるっさ………何?
望月琉叶
望月琉叶
随分と賑やかだねー。
そう僕たちが入ると、全員がこちらを向く。
「………もしかして、揃った?」
「いや、まだ3人来ていないですね……。」
「でも始めた方がいいだろ?待つのも面倒くせぇし。」
「た、確かにそうですね………。」
「じゃあ、軽く自己紹介をしようか。」
桃色のショートカットをパーカーにしまっている女子はそう言う。
黒宮ウサギ
私は黒宮ウサギ。よろしくね。
「………黒宮さんが言ったなら次は私ですか。」
隣の背の高い女子が、立ち上がって言う。
銀条シャチ
銀条シャチです。よろしくお願いします。
「次は私ですね!」
元気のいい、明るい女子が立ち上がる。
花園すみれ
花園すみれ
私は花園すみれです!よろしくお願いします!
「じゃ、俺もやっておくか。」
黒髪の、まるでひねくれているような男子が立ち上がる。
黄緑院ホホジロ
黄緑院ホホジロ
俺は黄緑院ホホジロ。周りからはホホジロザメって呼ばれてる。
「じゃあ次は僕が。」
マスクを付けた、白髪の男子が立ち上がる。
華木犀玲弥
華木犀玲弥
華木犀玲弥です。よろしくお願いします。
「つ、次………私いいですか……?」
緊張しているのか、小さく手を上げてその女子が立ち上がる。
碧那矢ヒトデ
碧那矢ヒトデ
へ、碧那矢ヒトデといいます………。よ、よよよろしくお願いしま、す……?
「…………あー、えっと気まずいけど言いますね。」
茶髪の髪にメガネをかけた男子が立ち上がる。
紅葉葵智理
紅葉葵智理
こんにちは。……僕は紅葉葵智理といいます。よろしくお願いします。
「じゃあ次は私が〜。」
長い白髪の髪をなびかせた女子が立ち上がる。
星影唯月
星影唯月
星影唯月だよ。こんにちは〜。よろしくね〜?
菖蒲野クラゲ
菖蒲野クラゲ
………先、僕が言うね。
菖蒲野クラゲ
菖蒲野クラゲ
……こんにちは。僕は菖蒲野クラゲ。
「………クソ……」
望月琉叶
望月琉叶
………えーと、僕が言うね。
立ち上がり、周りを見渡す。
望月琉叶
望月琉叶
僕は望月琉叶。よろしくねー。
「………最後はオレ、か。」
先ほどまで文句を言っていた男子が立ち上がる。
「………一一。」
黄緑院ホホジロ
黄緑院ホホジロ
………は?
「だから……あー、面倒くせぇ。」
一一(にのまえはじめ)
一一(にのまえはじめ)
にのまえはじめだ。漢字で書くと「にのまえはじめ」になる。
碧那矢ヒトデ
碧那矢ヒトデ
は、把握しました………。
紅葉葵智理
紅葉葵智理
というか……これ全員ではないですよね?残りの3人は一体どこに
「よりにもよって、なんで舞台が紅魔館なんだよ……。」
「しょうがないじゃない。巻き込まれたなら、全力で立ち向かうまでだわ。異変解決と同じよ。」
「でもルールで物を壊すの制限されちゃったんだよなぁー。」
「どんな状況でも壊すなよ。」
「え〜?」
その時、通路から3人が現れた。
頭に大きなリボンをつけ、巫女服を着た女子。
まるで魔法使いのような服を着た女子。
そして、大きな帽子に赤色の服を着た女子。
「…………ごめんなさい、待たせたかしら?」
「ごめんね?魔理沙が遅かったせいで。」
「遅かったのはそっちだろ。」
「二人とも、とりあえず自己紹介をするわよ。」
博麗霊夢
………私は博霊霊夢。「幻想郷」にある博麗神社の巫女をやっているわ。
華木犀玲弥
華木犀玲弥
博麗神社………って、もしかして今回の議論場所?
星影唯月
星影唯月
そういえば、そうだったね〜。
霧雨魔理沙
……えーと、私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いとして、異変解決をおこなってるぜ。
紅葉葵智理
紅葉葵智理
あの、さっきから気になっていたのですが………異変って…?
博麗霊夢
?異変は………まあよく言う事件みたいなものよ。
霧雨魔理沙
今回も異変なんだろ?じゃあ、私たちが解決しないとな!
望月琉叶
望月琉叶
え、えーと?そういうこと………なのかな?
「………自己紹介していい?」
博麗霊夢
問題ないわよ。
「そうなの?……じゃあ、いいや。」
フランドール・スカーレット
私はフランドール・スカーレット。この紅魔館の主の妹だよ。
霧雨魔理沙
ちなみにだけど、気をつけろよ。こいつは人を殺す気満々だからなー。
菖蒲野クラゲ
菖蒲野クラゲ
え………嘘。
彼女の反応は、怖いからという理由ではなく、ただ単に呆れているから、というように見えた。
同じだ。……なんだろう、この個性的な3人は。
伯爵
自己紹介は終わったかな?
黄緑院ホホジロ
黄緑院ホホジロ
それより、何だよこのルール。
伯爵
それについて説明しよう。とりあえず、貸与スマートフォンを取っていただきたい。
そう言われて、参加者がスマートフォンの置いてある机に向かう。
僕も向かおうとした。……その時だった。
『望月琉叶。』
頭にそんな声が響いた。思わず、周りを見る。しかし、近くには1人しかいない。
その状況を見て、僕は全てを察した。
『………どういうことかは、わかったな。』
「………望月さん。」
その声の主がそっと近づいて囁く。
そのことを、誰もが気づいていない。
そして、声が重なった。
悪魔
『………俺に取り憑かれろ。』
銀条シャチ
………私の手足になってください。
………ああ、そういうことね。
……………プラン変更。
………吸血鬼陣営の勝利に貢献することとする。

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