yujin side
目を覚ますとあなたが僕の膝の上で寝ていた
時計は夕方の6時を指していた
多分8時間ほど寝ていたんだと思う
僕の膝の上で寝ているあなたは
とても愛らしくて 、 あまりにも無防備だった
僕はそうやって
あなたの髪の毛を少しすくってみた
あなたの髪は柔らかくて触っているだけで
少し幸せな気持ちになれた
最近どうしてかあなたが
どこかに行ってしまいそうで怖くなる
まだ会ってから4日も経ってないのに
そうなりそうで怖くなる
初めて会った時から少し儚かった
優しくしないと壊れてしまいそうだった
少ししてハオひょんが顔を覗かせた
なんだろう 、 少しだけムカつく
そう言って静かにあなたの顔を覗きこむハオひょん
待って 、 なんか距離近くない ?
ハオひょんのことだから無意識なんだろうけど
なんか本当にムカつく ……
急に顔を赤くして恥ずかしがるあなた
あれで変とかって絶対ない
物凄く可愛かった …
遅かった …
ハオひょんもう少し早く追い返しとけば
あなたと二人っきりだったのに
目を輝かせながら意気揚々に話すキム あなたさん
え 、 好きって何 ?
僕なんてあなたにそんな言葉
言ってもらったことないのに
初対面のハオひょんに好き ?
もう何なんだよ …
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。