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第17話

【上白沢慧音編】♥︎80
202
2024/12/26 13:56 更新
藤原妹紅
……実は


その瞬間、ぴこーぴこーと脳の中で警報が鳴った。
は、と思っていたら「 ヤンデレ化注意 」とだけ誰かさんの声で。



藤原妹紅
………は?
上白沢慧音
早く聞かせてくれ
私に解決できるものならいくらでもどんな悩みでも
上白沢慧音
原因を滅ぼしてやるから



藤原妹紅
……慧、
上白沢慧音
──教えてくれ。早く。



藤原妹紅
……なんでもない
上白沢慧音
え?私に打ち明けられない悩み?どんな悩み事?何があったの?なにがあっても妹紅を守るし妹紅を励まして見せる。だから言ってみてってば……ん?聞こえてる?だから、私は妹紅に無理してほしくないんだって。そう言ってるだろ、悩みを聞かせてくれ。解決するから必ず……ちゃんと原因も、すべて滅ぼしてあげるから。
藤原妹紅
ちょ、慧音。何言って



上白沢慧音
言ってくれない?私ってそんな頼りない存在だったかなぁ。
もっともっと強くなればいいのかなぁ。
ねえ、なんで頼ってくれないのかなぁ。
私に打ち明けたくない悩みとか、どういうこと?
私ってそんなにバカで、何もできない人間だったかなぁ。
あなた一人守れない、そんなバカでアホで頼りない人だと思ってたのかなぁ。
藤原妹紅
っちが、落ち着け……!!!



狂うようにぐるぐるした目でそんなことを言う慧音の背中を、ぽんぽんと叩いて落ち着かせようとする。
それでも慧音は止まらなくて、そのままぶつぶつと悲しそうに呟いた。


上白沢慧音
頼りなくてごめんね。
本当は妹紅を守って……死ぬまでずっと妹紅を守り続ける
素敵な先生になりたかったんだけどな?そうななれなかったのかなぁ。
それとも、妹紅は私が嫌いなのかなぁ。納得行ってないのかなぁ。
なら全然……
藤原妹紅
けいねっ!!



藤原妹紅
何も心配いらない。
私はお前のことを頼りないなんて少しも思ってないし
藤原妹紅
いつも向き合ってくれる
いい理解者だと思ってるよ



慧音が、そうと言ったふうに頷いた。
どこか別の方向を向いて、虚な目で。


上白沢慧音
よかった。妹紅ならそう言ってくれるって信じてた。ありがとう。
藤原妹紅
あっ、あ。


とりあえず抑えられたと思って、──慧音にそっと笑いかける。


上白沢慧音
ありがとう。




───怪しい。

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