第16話

【上白沢慧音編】♥︎60
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2024/12/26 13:46 更新


────それから、何かと慧音から話しかけられるようになってきた。





今までの " 信頼できる強い理解者 " とは、それ以上でもそれ以下でも、それ以外でもなんでもないそんな関係。




それでもそのままで私は良かったし、慧音もそれで満足していると思っていた。






別に、今までの関係はすごく心地よくて、むしろ大好きだった。






それでも────どこか" 足りない "って思ってしまってる。





あれ、私たちってどういう関係だっけ?





藤原妹紅
(……友人?)


藤原妹紅
(とも、だち?)






藤原妹紅
(──なんでもない、赤の他人?)






わからない。



わからないわからないわからない。






……堕とすとか、信じてしなければ。










しなければ、きっと今までの関係で満足していたのに。





怖い怖い怖い怖い。わからないわからないわからないわからない。







……




慧音はこんなこと気にしてない。




ただの一" 友人 "として。





きっと私がどうかしてる。



私が、私が、私がおかしいんだ。


……っば
『堕とす』だなんてハッキリと、でも抽象的に。





八雲紫、いやあの大賢者がいなければきっとこの感情には気づいていなかっただろう。




気づかなくてよかったのに。





あのままの私でいたかった、すごく、すごい。





ってば、こう───




……これでよかったのか、今の時点で悩んでるだなんて……。




上白沢慧音
妹紅ッ!!!



ベチっ、と頬に手が飛び込む。



軽くのビンタってやつをされたということ。




藤原妹紅
ひっ!?!?
な、……慧音


急にビンタなんて人としてどうかと、なんてことを口にしようとしたら、慧音が不服そうな顔でこちらを見つめてきた。





上白沢慧音
さっきから呼んでるんだが
反応が遅すぎるんだって



はっ、と思わず声に漏れてしまった。


藤原妹紅
……呼んでたのか?
上白沢慧音
もちろん。


上白沢慧音
というか……何をそんなに悩んで
藤原妹紅
特になんでも!!!!!



咄嗟にそう言ってしまって、慌てて口をつぐむ。
でも慧音は案の定「うるさい」と目を細めていた。


上白沢慧音
悩んでる奴しか言わないぞ〜〜それ。



藤原妹紅
……う
上白沢慧音
引くとか何もしないからさ
別に何も考えずに打ち明けてみてくれよ





何も考えずに、ねぇ。



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