今朝のことから覚悟はしてたけど、夜の飲みに付き合わせられる羽目になった。
にしても飲んだ慧音といつもの真面目な慧音は違いすぎる。
……堕とす?とかいうことをするためには、どちらにも向き合わなくちゃならないんだろうけどさー。
スルスルと通り抜ける夜風に揺られながら、私は少しだけ笑い交じりで返答をした。
慧音はまた酒の瓶を飲み干して、ニコニコといつものような笑いをこぼしていた。
元から酒に弱かった私は、そうとだけ軽く返事をしておいた。
大事になったら面倒だから……?無意識に変なこと警戒してる。
前は見た目にしてはがっつかないな、とか慧音に笑われたこともあったっけ。
両者酒を入れて、少し空を見上げる。
私は一杯だけでもよろよろになってしまうくらいだから、少しずつしか飲めないけれど。
何気なくて、どこかよくわからない会話を交わす。
……でも、それがすごく心地いい。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。