第14話

【上白沢慧音編】♥︎20
200
2024/12/26 12:04 更新


藤原妹紅
……慧音


それから、謝るタイミングがわからず五日間経った。



ようやく勇気が出てきたので、チャンスを逃さないよう呼吸を整えてから話しかけてみた。






上白沢慧音
どうしたんだ。妹紅


そこまで気にしてはいなさそう、いやそれを装っている慧音にどう声をかけたらいいのか戸惑いつつ
荒く繰り返される息をなんとか抑え込んでた。




藤原妹紅
ええと、その───
前はさ……ご、ごめん


ふわふわとしたよくわからない口調に、慧音が少し笑みをこぼす。


全然平気、と言ったふうににやりと笑った慧音。


それでも気にしないことなんか不可能だし。




上白沢慧音
なんだ、特に気にしてない
妹紅は申し訳ないとか思ってたのか?
上白沢慧音
……だったら、逆に
私がごめん


藤原妹紅
そう、そう……いや
謝る必要ない、し、その


上白沢慧音
なんだよ。あの日から妙に妹紅らしくないぞ
いつも焦ってる感じだし、大丈夫なのか?
藤原妹紅
だ……い、じょうぶ
上白沢慧音
その大丈夫、一切大丈夫に
聞こえないんだが?


藤原妹紅
っ──!!!
上白沢慧音
……ヘンだよ。やっぱり


慧音が、真剣なのか笑い事なのかわからないトーンでそう呟く。



私もそんなことしてたらちょっと逆に笑えてきちゃって、少しだけにこっと微笑んだ。
慧音は安堵したような息を漏らし、また笑った。



上白沢慧音
とにかくそんなこと気にしないでよ
気にされたら逆にこっちが怖くなる
藤原妹紅
……フフ、慧音って
面白いな?
上白沢慧音
どれに向かって言ってるのかな?



上白沢慧音
じゃあとりあえずは解決だ。いい?
にしても妹紅がそこまで考えてるとは
藤原妹紅
ちょっ、失礼だ─!!!
上白沢慧音
ごめんごめん。とりあえず言いたいのは
私のこと、そこまで妹紅信頼してなかったのかな〜って


藤原妹紅
……え……?

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