第94話

🍑 × 🐹 忘れて欲しい
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2023/03/15 10:15 更新
モモ「ねえ...ほどほどにしなよ?」



サナ「分かってるけどさ~...まじでイラつくの!」




と言いながらぐびぐびお酒を胃の中に入れていくサナ。




もう私の言葉なんて届いてないも同然。




モモ「それは分かるけど、二日酔いなっても知らないからね?」



サナ「ももりん冷たいな~(笑)」




時計を見るともう深夜2時をすぎていた。




サナがウチに来たのは1時間前のこと。




―――1時間前―――




ピンポーン。




こんな時間にインターホンを押すのはきっと...




サナ「ももりん、ちょっと聞いてや~!あんな、彼氏がさ...」




ドアを開けた直後からサナの彼氏の愚痴が始まった。




サナには付き合い始めて1ヶ月の彼氏がいる。




仕事先で出会ったらしいけど
正直言って私は全然応援していない。




モモ「で、結局また喧嘩したってこと?」



サナ「そー!こればっかりはサナは悪くないよな!?」




そう言って同意を求めてくるサナ。




話によると彼氏が
ほかの女の子と連絡を頻繁にとっているらしい。




それをサナが「やめて。」と言うと
怒って喧嘩になっただとか...。




そんな喧嘩がしょっちゅうある。




そして私の家に来ては愚痴を吐いて
お酒を飲んでの繰り返し。




モモ「別れんの?」



サナ「でも好きやから...。」




と言いながら顔を少し赤くしている。




お酒を飲んでいるから赤いのかもしれないけど。




モモ「そっか。」




ほんとバカだと思う。




私なら即別れるけどな。




でもサナが幸せならそれでいいから...。




サナの幸せは私の幸せ...。




そう言い聞かせて1ヶ月過ごしてきたけど結構辛い...。




―――




サナ「ももり~ん。もう別れよーかなぁ~。」




そのまま飲ませておくと、
案の定深夜2時にもなるとベロベロに酔ってしまったサナ。




モモ「別れなよ。」




サナが酔っているのをいいことに私は本音を吐いた。




サナ「やっぱりももりんもそう思う~?」



モモ「サナにはふさわしくない。」



サナ「えへへ~。そーかなぁ~?」




なんて笑いながらさらにお酒を飲んで行くサナ。




もう足はフラフラだし、滑舌も悪くなってるし、
かなり酔っていることが伺える。




サナ「あんなやつと別れてももりんと付き合おうかな(笑)私が一番好きなのはももりんやし。」



モモ「!?」




きっと酔っているからそう言っているだけ...。




分かってはいるけど
そんなこと言われたらドキドキしてしまうもので。




どーなっても知らない...。




きっとサナの記憶には残らない...ならいいよね...?




サナ「んむっ...!?」




私は強引にサナの唇に自分のそれを押し付けた。




サナ「ももりん...好き...。」




深いキスをしながらサナはそう言った。




モモ「私はずっとずっと好きだったよ...。」




そのまま私たちはずっとキスし続けた。




私にとってはとても幸せな時間だった...。




でももしサナに今夜の記憶が残ってしまっていたら
きっと気まずくなっちゃうんだろうな...。




お願いだから明日の朝には記憶は消えていて欲しい...。




そう願いながらサナと唇を重ね続けた。




―――朝―――




サナ「ももりーん!おはよ!」




サナの声で目が覚めた。




ベッドの隣にはサナがいる。




モモ「サ、サナ...!おはよ...。」




昨日の夜のことを思い出して慌てる私。




そんな私とは裏腹にノーテンキな顔で




サナ「昨日は突然押しかけて飲んで、そのまま眠っちゃってごめんな~(笑)」




と謝るサナ。




この様子だと記憶は残っていないのだろう。




サナ「てか聞いて~!彼氏が今からデートしないか?って言われた!昨日はごめんって!」



モモ「あ、そーなんだ...。」



サナ「そんなこと言われちゃったら許しちゃうよね(笑)」




と言いながら身支度を始めるサナ。




私の脳内はボーッとしていて、何も考えられない。




そうこうしているうちに準備が終わったサナは




サナ「ほんとにももりんには助けられてばっかでごめんな(笑)これからも1番頼りにしてるから!じゃあ行ってきます!」




と言って最高に可愛い笑顔で笑うと私の家を出て行った。




サナのいなくなった家の中はいつも通りなのに
とてもさみしくて、とても静かだった。




モモ「昨日の記憶が残ってれば良かったのに...。」




私は静かに本音を呟き、そっと1粒の涙を流した。




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@kokona🙊 さんのリクエストでした!

かなり遅くなりまして申し訳ありません🥲

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