あれから数時間後、澄んだ青色だった空はいつの間にかオレンジが混じってそして空は完全にオレンジに染まっていった。
「ねぇリア?君はお家に帰らないで大丈夫なの?」
「いや…不味いかもだけど今日くらい別にいいです。家に帰ったってろくな事はないし。…帰りたくないですわ」
「ふーん…何か家庭に事情を抱えていると見た。どう?リア。」
別に家庭の事情なんか抱えていないけど…それでも母と呼べる存在は私に無関心で父と呼べる存在は私を愛してくれているけど所詮娘なんて道具でしかない。だから抱えていると言えば問題を抱えているのかな?僕の狭い視点ではよく分からない。
「別に…わたくしではよくわかりませんわ。でも家で自由がないと言えばないですね。だからかな…」
「リア…まあもしも寂しかったらさ、また僕に会いに来てよ?リアは面白いし優しいし。あ~あ~、婚約者がリアなら良かったな…」
いきなり神妙な表情を作るロディ。一体どうしたのだろうか?
「ねえリア、もしも僕が君に好きだっていったらどう反応する?」
「…嬉しいかも知れませんが、もしも王国側にバレたらロディの存在が危うくなりませんか?仮にも王女様の婚約者なのでしょう?火遊びはほどほどに。」
「…そっか。じゃあ君のおうちの近くまで送るよ。」
そこで何かが引っ掛かる。
「あ…待ってください…何か忘れていますの。」
そう、ようやく僕は御姉様の存在を思い出せたのであった。そこでロディにその事を伝える。
「ロディ、そういえばわたくしは御姉様とはぐれて迷子になっていたのですわ…なぜ忘れていたのでしょう。」
ロディの顔をまじまじ見ると表情が明るくなっていく。
「ふ…ははは!君って案外そういう面もあったんだね。おっちょこちょいでとっても面白いよ。いいよ、御姉様を一緒に探してあげる。じゃあ一緒に行こうか?」
「…何から何までありがとうございます、ロディ。」
お礼をいい、僕はロディと一緒にまた、町へ繰り出し我が姉、サンドラを探しにいくのであった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!