普通科の心が読める少女、ヒーローに憧れていた

ミステリー
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『…うるさいなぁ』

『こんな"個性"なら、ない方が良かった』

『しょうがないよ、聞こえてくるものは…』

『知りたくないものも、聞こえちゃうんだよ』

『貴方も私の"個性"を知ったら離れていくでしょ？』

『心が読める個性…一度は欲しいと思うよね、実際は今すぐにでも捨てたいよ』

『敵じゃなくても、自分の秘密が知られたら嫌でしょ？だから、私の周りには近づいてくる人はいない』

『離れてよｯ！！貴方も私を利用したいだけでしょ？！私に近づいてくるのはそんな人だよ！！』

『耳を塞いでも、頭に入ってきちゃうんだ』

『貴方は自分の"個性"が好き？』

『わかってるんだ、私に近づいてくる人は悪い人しかいない』

『キラキラしてるヒーローも、実際はお金と地位が欲しいだけ…』

『貴方だけは違うんだ…下心も、私を利用する気はない…貴方だけは…』