第58話

五七話:零と依頼と明日への不安
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2020/09/21 23:46
あなた

うん、やっぱり予想通り!

レイアちゃん
あなたすっごーい!!
テンチョー(店主)
思ってたよりも実力あるんだなァ
あなた

音の響きもいいし、フレットも押さえやすいし
初心者でもおすすめできるギターだねっ!

レイアちゃん
ほんとにー?
でもあなたがそう言うならそれにする〜!
テンチョー(店主)
やっぱりわかるかあなた!
あなた

わかります!
フレットの押やすさもありますし、アンプに繋がないでこれだけ響くっていうことは相当良い素材とか使ってますよね!!

テンチョー(店主)
だよなぁ!?
やっぱ、大金はたいて買ったかいがあったぜェ…。
レイアちゃん
えぇぇぇぇぇ!?
テンチョーが泣いてる!?
あなた

ま、まぁ、ここのギターは良いやつだし、どこよりも遥かに管理ができてるから、ここで買ったほうが良いかも!

レイアちゃん
じゃあ、かっこかわいい柄のやつ選んで買っちゃおーっと!
 そして、だいたい5時前をスマホが示したころ。
 レイアちゃんはそのギターを買っていた。
レイアちゃん
いや〜、最後まで付き合ってもらっちゃって悪いねぇ〜?
あなた

いいよいいよ、私も十分いい買い物できたし。

 なにげに私も弦とかピックとかを買っていたのだ。
テンチョー(店主)
まァ、いつでも来たらいい。
閉まってるのは第2土、日曜日だけだからなァ。
あなた

毎週じゃないんですか?

テンチョー(店主)
アァ。
俺もこの店はできるだけ多くの人に入ってもらいてェからな。
その毎月2日間だけ、在庫補充と消費期限ギリギリとやつの確認とか在庫確認とかだなァ。
レイアちゃん
ちなみにテンチョー、ここの店の名前ってあたし知らないんだけどなんなのー?
テンチョー(店主)
ア? 言ってなかったか?
レイアちゃん
うん。
あなた

私も知りたいです!

テンチョー(店主)
店の名前は……、色んなものが置いてあるサイキョーの雑貨屋
だ。
レイアちゃん
!?
あなた

!?

テンチョー(店主)
どうした? なにか問題でもあるのかァ?
レイアちゃん
いや、ダサいってテンチョーwwwww
最近ハヤリのな◯う系のライトノベルじゃん!wwww
テンチョー(店主)
はァ!?
これでも三日三晩ネながら考えた俺の最高傑作の名前だぞォ!?
レイアちゃん
いやいや、もうちょっとカンタンに覚えれる名前にしないと人もコないよ?www
あなた

まぁ、たしかにそうかも知れないです…。

テンチョー(店主)
そ、そんなこと言うならお前らでいい案もってこいよォォォ?(# ゚Д゚)
レイアちゃん
うーんとじゃあ、テンチョーが超ユウシュウだし、品揃えもいいからなんかキラキラしてるイメージって言うよりも知ってる人のみぞ知るってカンジだし、ドイツ語の秘密って意味の
『Geheimnis』
っていうのはどー?
あなた

ゲハ…………なんて?

レイアちゃん
gehei……いや、
えーっと、日本語に崩したらゲハイムニス!
テンチョー(店主)
お前、良いじゃねェか。
採用だ。
レイアちゃん
やったね!!!!!
あなた

レイアちゃんって勉強苦手じゃなかったっけ?

レイアちゃん
あたしのお母さんがドイツ人で、ドイツ語教えてくれるから、ドイツ語だけならトクイなんだー!
テンチョー(店主)
ってことはお前ハーフだったのかァ。
驚きだなァ。
あなた

新事実…。

 まぁ、そんなこんなあって、私達は一緒に帰ることになった。
 新しい名前になったゲハイムニスを後にして帰り道を歩く。
 レイアちゃんは以前、用事があったから反対方向に行っただけで、本来の家はこっちの方向らしい。
レイアちゃん
ねーねーあなたー。
あなた

どうしたの、レイアちゃん?

レイアちゃん
そのー、レイア”ちゃん”っていうのやめないー?
あなた

なんで?

レイアちゃん
だってさー、仲いいのにちゃんづけってあんまりしないと思ったからさー。
あなた

じゃあ、レイアって呼んでいいの?

レイアちゃん
もっちろん! って言いたいところなんだけど、これ、本名じゃないんだよね〜。(*´∀`*)
あなた

え?

レイアちゃん
だから、レイアって言うのはSNSとおんなじ名前、芸名みたいなモノ!
あなた

そうだったんだ!

レイアちゃん
で、あたしを見つけるときには、名崎ゼロって呼んで〜!
あなた

”ゼロ”?
”レイ”じゃなくて?

レイアちゃん
そうそう、レイじゃなくてゼロ!
あなた

そうなんだ! 素敵な名前だね!

レイアちゃん
で、多分だけど、今と喋り方が違うと思うんだよね〜。
もっときっちりしてるっていうか…。
あ、今再現したほうがわかりやすいか!
奈崎 零(ナザキ ゼロ)
名崎零って言うよー!
よろしくねー?
あなた

あんまり変わってない気がする…。

奈崎 零(ナザキ ゼロ)
まぁまぁ、そんなこと言わずに。
見た目は多分制服着てるだけであんまり変わらないと思うからそこんトコロよろしくねー!
あなた

わかった!(*´ω`*)

奈崎 零(ナザキ ゼロ)
(笑顔がかわいいんじゃ!!!( ゚∀゚)・∵. グハッ!!)
奈崎 零(ナザキ ゼロ)
じゃ、じゃあ、また明日ー!
あなた

うん、明日!

 そう言いながら、零はコンビニが見えて次の曲がり角で曲がっていった。
 私はそのまま家に直行するために曲がることはせず、まっすぐに歩いて帰る。
 なんと言っても明日が楽しみだと思う。
 これが本心から思っていることなのかわからないけど、今は本心だと思いたい。
 これから、ガラスセカイのほうが一番大変かも…ちょっと重労働…。

 まぁ、がんばりますか!!



 そんな思いで家に帰って、以前作っていた動画を投稿した。
 ジャンルはゲーム実況で、今はストックがまだ5個残っている。
 これが無くなる前にいいゲームとかサーチしてリストアップしていかないと…。
 いっそのこと、ゲーム実況とかじゃなくて、ドッキリとか解説動画とかしてみる?
 ドッキリ相手がいなかった…。解説動画も多分透華がやるよりかはガラスセカイがやるほうが良い気がする。
 ということで、今残っている動画用イラストの依頼を終わらせていく。


 今日は調子がいいみたいで、以前のような速度でイラストが1枚、2枚と終わっていく。
ガラスセカイ
お?
 気づけば時計は23時を指していた。もう17時半くらいから約7時間も経ってる。
 そして、気づけば、ピックさんの分の依頼のイラストが終わっていた。
 後のこるは一番多い、陽炎さんのイラストかぁ。
 今日は流石にもう寝るか…いや、風呂に入らないと…。







 約30分後。あまりお風呂が好きではないので早く出てきた。
 時間を見ればもう午前零時前。
 時間が経つのは早いなぁ。


 ちゃちゃっと寝間着に着替えてパソコンをスリープにして、スマホに充電器をぶっ刺して、布団に潜って目を閉じる。
 久しぶりな気がするベットだぜ…ぐへへ。

 本当に大丈夫なの?
 そんな声が聞こえた気がした。

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