第36話

宣言
4,443
2023/02/21 10:04 更新
彩羽side


春高まで、あと残り2週間を切った日。

その日も 私は朝早くから

学校の体育館に 足を運んでいた


遠征先での手当て箱の準備とか

新幹線の時間とかも

監督達と話さなければならない。


…侑さんとは、どうするつもりなんだよ、私。

話さなきゃ って思っても

どうしても 余計な過去のトラウマを

思い出してしまう






あなた
…よし、今日こそは___
宮侑
宮侑
あなたの下の名前ちゃーーーーーーア"ア"ア"ア"ア"ん!!!
あなた
んっ!?


1人意気込んで居たら

後方から物凄く大きな声で名前を呼ばれた

続いて とんでもないスピードで

声の主が私の元に 走りよってくる


あなた
あ、あ、侑さん!?
宮侑
宮侑
はぁ、はぁ、はぁ、お、っおはよう…
あなた
おは、ようござい、ます


何を、言われるんだろう


身構えて 侑さんの次の言葉を待つ

肩で荒く呼吸をしていた侑さんは

数回深呼吸したあと



真っ直ぐに私を見て静かに切り出した


宮侑
宮侑
俺、前に あなたの下の名前ちゃんに
ユース終わったら 言いたいことあるって
言うたの覚えとる?
あなた
…はい
宮侑
宮侑
あれ、取り消させて欲しい









やっぱり、無理もない。



ずっと好きなんて、そんなこと___








宮侑
宮侑
春高までに 延長や
あなた
…えっ?


予想外の言葉に、うつむきかけた顔を

再び侑さんに向ける




宮侑
宮侑
俺のあなたの下の名前ちゃんへの 気持ちは
『俺のバレー』で伝える。
宮侑
宮侑
上手いこといけば飛雄君とも戦うことになるから
そこで飛雄くんに勝って証明してみせる
宮侑
宮侑
俺は絶対に あなたの下の名前ちゃんを裏切ったりせえへん
あなたの下の名前ちゃんにとっても 飛雄くんにとっても
安心して認められる男やってな
宮侑
宮侑
せやから
そん時に 俺の話を聞いて欲しいねん


あなた
___はいっ




今度はちゃんと、侑さんの目を

真っ直ぐに見つめながら頷いた。


侑さんが踏み出した、大きな一歩


私も ちゃんと踏み出さなければならない









兄ちゃんとの 再会の地



そして



侑さんとの 約束を果たす地









春の高校バレー 全国大会の地で


私たちの運命は



大きく 交わる

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