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第5話

Part.1
13
2026/07/01 10:00 更新
No side.

朝の教室。
始業前の賑やかな空気の中、1人の生徒が
静かに教室の扉を開けた。


がちゃ、
皇城 翔
皇城 翔
おはようございまーす…

教室の中央では、すでに楽しそうな笑い声が
響いている。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
ははははっ!w  なにそれどゆこと?ww

翔は自分の席へ向かおうと歩き出す。
その時だった。


どんっ


誰かと肩がぶつかる。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
んあ?あぁ……ごめんごめん!(笑)
皇城 翔
皇城 翔
いや…別に……

すぐ隣から呆れたような声が飛んできた。
白鐘 てると
白鐘 てると
だからさぁ  ばぁうくんはそうやって
ちゃんと謝んないからダメなんだよ
神代 ばぁう
神代 ばぁう
えー  なんでぇ?謝ってるだけ
マシじゃん?
白鐘 てると
白鐘 てると
そういう話じゃなくてさ…(呆)

てるとは翔へ向き直り、申し訳なさそうに
笑う。
白鐘 てると
白鐘 てると
ごめんね?ばぁうくんが  えっと…
皇城 翔
皇城 翔
あ…皇城です…
白鐘 てると
白鐘 てると
皇城くん…ね!僕は白鐘てると!

下の名前は…?
皇城 翔
皇城 翔
翔です、
白鐘 てると
白鐘 てると
じゃぁ翔くんって呼ぶね!!
皇城 翔
皇城 翔
え、あ、  はい…

初対面とは思えない距離感に、翔は少し
戸惑う。
白鐘 てると
白鐘 てると
ちなみにこれはばぁうくんね!
ほら、自己紹介!!
神代 ばぁう
神代 ばぁう
神代ばぁう  よろ

てかてるちゃんこれって言った?()
皇城 翔
皇城 翔
よろしく…

(…あんま好みじゃないかもなー 神代くん)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
お前…1年のときに転校してきた
ヤツだろ?

確か……8月くらいに
皇城 翔
皇城 翔
う、うん
神代 ばぁう
神代 ばぁう
ふーん  なるほどねぇ…

(この顔ならあんだけ騒がれてんのも
頷けるか…ま、女の子たち譲る気は
ないけど…)
皇城 翔
皇城 翔
俺の顔に…なにか…?
神代 ばぁう
神代 ばぁう
べっつにー
白鐘 てると
白鐘 てると
もぉ  ばぁうくん!
神代 ばぁう
神代 ばぁう
はいはい  わかったって
白鐘 てると
白鐘 てると
翔くんも同じクラスだよね?

これから1年よろしくねっ♪
皇城 翔
皇城 翔
よろしくお願いします
白鐘 てると
白鐘 てると
仲良くなったんだから敬語はなしね!
はい、もう1回!よろしくね!
皇城 翔
皇城 翔
よ…ろしく
白鐘 てると
白鐘 てると
それでよしっ!✨️

ガラララ…


教室の扉が再び開く。
さっきまで賑やかだった空気が、
ほんの少しだけ落ち着いた。
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
……

無言のまま入ってきた男子生徒へ、ばぁうが
気軽に声をかける。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
おーしゆん  おはよー
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
おはよ…
白鐘 てると
白鐘 てると
おはよー!しゆちゃ!

また同じクラス!よろしくねっ
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
うん  …それよりそいつ、誰?
白鐘 てると
白鐘 てると
新しく仲良くなった皇城翔くん!
皇城 翔
皇城 翔
皇城翔です…
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
………
白鐘 てると
白鐘 てると
ちょっとしゆちゃー  よろしくは?
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
まだ全然知らないからよろしくできない
白鐘 てると
白鐘 てると
なんでよー!(怒)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
ははっ  フラれてやんのー
皇城 翔
皇城 翔
…はは、………

(いつもこんなノリなんかな…?
ついて行かれへん…)
白鐘 てると
白鐘 てると
しょうがないなぁ  あのね翔くん!
この子は黒瀬しゆんくんっていうの!
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
勝手に言うなよ…(呆)
白鐘 てると
白鐘 てると
だって仲良くして欲しいんだもん…(拗)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
 てるちゃんかわいいてるちゃんかわいい
てるちゃんかわ…
皇城 翔
皇城 翔
……あの…白鐘くん?黒瀬くんに
無理させるのはちょっと…
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
は、  無理してねぇし  喧嘩
売ってんのかてめぇ()
神代 ばぁう
神代 ばぁう
いけいけしゆんーっ!!♪
白鐘 てると
白鐘 てると
じゃぁ仲良くしてくれるよねっ!
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
…はっ、  くそ……わかったよ…

(乗せられた…)
白鐘 てると
白鐘 てると
やったー!

そう言っててるとはまるで自分のことの
ように嬉しそうに笑う。
皇城 翔
皇城 翔
えぇ…

(ええんか…?これでw)
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
黒瀬しゆん  よろ
皇城 翔
皇城 翔
よろしく、
白鐘 てると
白鐘 てると
よぉーしっ!んじゃ着替えに
行きますかー!
神代 ばぁう
神代 ばぁう
え?なにすんの?
白鐘 てると
白鐘 てると
うん?w
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
ばぁう  1時間目体育だぞ
神代 ばぁう
神代 ばぁう
あーね()
皇城 翔
皇城 翔
これ…俺も一緒でいいやつ?
白鐘 てると
白鐘 てると
いいに決まってるじゃん!
もう友だち!でしょ?
皇城 翔
皇城 翔
友だち…

(こっちに来て初めてかも…ここまでの
友だち、)

胸の奥が少しだけ温かくなる。
転校してきてから一年。
誰とでも仲良くはしていた。
けれど、こうして自然と輪の中へ
引っ張ってくれる存在は初めてだった。


(いや別に翔くんが陰キャな訳ではなくて
みんなに分け隔てなく優しいから誰かと
めちゃくちゃつるむって訳じゃなかったん
だよって言いたくて うんぬんかんぬん)
白鐘 てると
白鐘 てると
ほらほら行くよー!

四人は教室を出て、更衣室へ向かう。
朝の廊下には、生徒たちの話し声が
響いていた。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
しゆん課題やったー?
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
は?課題?
神代 ばぁう
神代 ばぁう
うん  なんかてるちゃんが言ってた
白鐘 てると
白鐘 てると
まさか…しゆちゃもやってないとか…
ばぁうくんみたいなこと言わないよね…
神代 ばぁう
神代 ばぁう
なんかそれ俺に失礼じゃない?()
皇城 翔
皇城 翔
………

ふっ…あはははっww

気づけば自然と笑っていた。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
な"っ  お前なに笑ってんだよ!!(怒)
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
すげーバカにされてる気分()
白鐘 てると
白鐘 てると
翔くん…!
皇城 翔
皇城 翔
ぅえ、  なに…?

(俺なんかした!?(泣))
白鐘 てると
白鐘 てると
やっと笑ってくれたねー!♡

ぎゅーっっ


突然抱きつかれ、翔は固まる。
白鐘 てると
白鐘 てると
えへへっ  翔くん笑った顔もかわいい♪
神代 ばぁう
神代 ばぁう
てめぇ俺のてるちゃんを………!

許さない許さない許さない許さ((((
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
ばぁううるせぇよ…(呆)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
わかった  もうお前は今から
たこ焼きならぬタケヤキだ 異論は認めん
皇城 翔
皇城 翔
た、たけやき…??
白鐘 てると
白鐘 てると
ちょっとばぁうくん…なにその変なあだ名
神代 ばぁう
神代 ばぁう
俺はお前をタケちゃんと呼ぶっっ
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
あだ名頑張って考えようとした
だけじゃない…?w
神代 ばぁう
神代 ばぁう
うるせっ  いいだろ?
皇城 翔
皇城 翔
え、うん  全然

(ユニークすぎて初めて聞いたけど)
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
じゃー俺翔ちゃんでいいわ
皇城 翔
皇城 翔
じゃぁ…俺も  しゆんとばぁうとてるとで
白鐘 てると
白鐘 てると
ふふっ!これでみんな仲良しだねっ♪
神代 ばぁう
神代 ばぁう
ねーてるちゃん  俺が1番だよね?
そうだよね?うん そうだね()
白鐘 てると
白鐘 てると
あーうんそうだねー(棒)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
っしゃ!()
皇城 翔
皇城 翔
 (ええんやそれで(2回目))
白鐘 てると
白鐘 てると
…翔くんっ
皇城 翔
皇城 翔
なに?
白鐘 てると
白鐘 てると
もっと笑ってくれていいんだよっ!

ばぁうくんのアホ発言なんかは
笑わなきゃ損だよ!
神代 ばぁう
神代 ばぁう
だからてるちゃんさっきから酷いって((
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
てるとがお前に辛辣なのは今に
始まったことじゃねぇだろ…w
神代 ばぁう
神代 ばぁう
泣きそう
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
おー泣いとけ泣いとけ

お前らがだべってんなら俺は先に行く
皇城 翔
皇城 翔
あ、しゆん  俺も
白鐘 てると
白鐘 てると
ちょっ!置いてかないでよ〜
神代 ばぁう
神代 ばぁう
てるちゃんもしれっと俺を
置いていかないで!?

_________________________

更衣室へ向かう途中。
四人の会話は途切れることなく続いていた。
神代 ばぁう
神代 ばぁう
てか今日の体育何すんだよー
皇城 翔
皇城 翔
たしか…サッカー?
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
うわ  ばぁう得意じゃん?
神代 ばぁう
神代 ばぁう
あー  まぁたファンが増えちゃうなー☆
白鐘 てると
白鐘 てると
安心しなよ  もう女の子は全員
ばぁうくんにトリコだからさ(棒)
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
 (てるとこいつさっきから思ってないこと
言い過ぎだろ…w)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
え、マジで?てるちゃんは?俺のトリコ?
白鐘 てると
白鐘 てると
そうかもねー(棒)
皇城 翔
皇城 翔
 (ばぁうも触れてへんし…これも"いつもの"
なんか?w)
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
(そうだよ翔ちゃん)

(目線だけの会話)
皇城 翔
皇城 翔
…てか、ばぁうってサッカーやってたん?
神代 ばぁう
神代 ばぁう
まーねっ  サッカー部にも入ってますから
皇城 翔
皇城 翔
へぇ…  知らんかった
神代 ばぁう
神代 ばぁう
俺のこと知らないヤツがいたとか無理だわ

耐えれん
皇城 翔
皇城 翔
え()
神代 ばぁう
神代 ばぁう
人類は皆俺という神に酔いしれるのd((((
白鐘 てると
白鐘 てると
ばぁうくんもう黙ろっか(^^)
神代 ばぁう
神代 ばぁう
ハイゴメンナサイ

ザザ……ザ、


不意に。
耳の奥でノイズが走った。
皇城 翔
皇城 翔
…っ!

("また"、この音……)

誰にも聞こえていない。
聞こえたのは翔だけだった。
黒瀬 しゆん
黒瀬 しゆん
翔ちゃんはやくー
皇城 翔
皇城 翔
……うんっ

だが、その違和感を口にすることはなかった。
_________________________

どこかも分からない暗い空間。
静寂だけが支配するその場所で──
???
……見つけた

トランプが1枚、ひらりと落ちる。
???
やっと…やっとだ……

暗闇の中に浮かぶモニター。
そこには、翔を中心とした4人の姿が
映し出されていた。
???
…始めよう

その声だけが静かに響く。


──To Be Continued.

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