第68話

BADEND
12,304
2022/07/17 07:15 更新


慣れた手つきでメールを打つ。




「久しぶり、みんな。俺のやりたい事 見つかったよ。だから、それを今からしようと思ってる。これが例え間違った選択だとしても俺を犠牲にしたものだとしても、、、
今までありがとう。みんな。ほんとに心の底から感謝してる。じゃあ、バイバイ。」

自然と力が入った手で送信を押す。



(なまえ)
あなた
E組のみんなアイツらにはちゃんと言わねぇとな…。






あなたさん!
焦ったような声色で俺の名前を呼ぶ。
(なまえ)
あなた
律…?久しぶりだな。
何をするつもりなんですか?
(なまえ)
あなた
…。


勿論言う必要なんてない。



お前らを巻き込む訳にも行かない。

(なまえ)
あなた
律、ごめん。
え?


電源を無理やり切った。


(なまえ)
あなた
俺はお前らが大切なんだ。だから、許してな?
このスマホがもし羂索になんかしらで見られてしまった場合、E組のみんなが狙われる可能性だってある。   




だから、スマホに銃を撃ち込んだ。















無駄に広い屋敷の中に甲高い悲鳴とちの飛び散る音が響いた。



ずっと望んでいた。

この日を。



慌てふためく屋敷の人達。

きっと、誰も俺が"五条 あなた 様"だなんて気づいてないんだろうな。



廊下が再びいつもの静寂になると、両親の部屋に向かった。



扉を開けると、壁際に寄り震えている母親と、それを守るように前に出ている父の姿があった。
お父様
何者だ!!どういうつもりなんだ!
(なまえ)
あなた
久しぶり。
お母様
…あなた?
(なまえ)
あなた
そうだよ。
残念。"あの"落ちこぼれが最高傑作だったなんてなァ?w
お父様
お前は何をしてるんだッ!!!
(なまえ)
あなた
また説教かよ、だる。
(なまえ)
あなた
でも、そのよく回る口。閉じさせてやるよ。
お父様
何をっ!



手で握ってる刀を振りかざし、父の方を切り裂く。



お父様
う"あ"あ"あああああああ
お母様
あなたッ!!
父に駆け寄る母。
お父様
お前っ!自分の立場が分かってるのか!!
お父様
"お"
(なまえ)
あなた
"落ちこぼれのくせに"?
お父様
ッ!!
(なまえ)
あなた
またこれか。でも、もう気づいてるんじゃねぇの?
お父様
は?
(なまえ)
あなた
この家に何人の召使いがいたとか知ってるだろ?
(なまえ)
あなた
なのに誰もアンタらを助けに来ない。
(なまえ)
あなた
これがどういうことか、流石に分かるよな?
お父様
そんなはずは無い!!
お父様
呪力もろくにないお前がッ!!



(なまえ)
あなた
『領域展開 虚空無遮』


ずっと後ろに隠れている母が鬱陶しかった。




だから、首を狙って落とす。




領域展開を解くと、父は何が起こったのか分からないのか言葉を発する暇もないようだ。
(なまえ)
あなた
どう?俺の領域展開。
(なまえ)
あなた
一時的に時を遅くし、相手が呪力を使えなくする。
お父様
…な、
お父様
なんで、なんで、なんでだ!
お父様
その力をなぜ隠してた!!!!
(なまえ)
あなた
お前が俺を見てくれなかったからだろ?


ずっとみて欲しかった。




普通の人みたいに、家族で笑い合いたかった。



父さんと母さんに認められたかった。



お父様
巫山戯るな!!!俺がお前を育ててやったのに!!!
(なまえ)
あなた
さよならだ。"お父様"。




頭の上まであげた刀を思いっきり振り下ろした。













主
新作。
主
よろしく。
主


因みに、次が最後です。多分。

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