肩に作間の手が置かれたと思うと、雪那ちゃんが振り返る。
作間は雪那ちゃんを横に従えて明るみに出てくる。
作間の指示だろうか、雪那ちゃんは黒のタイトドレスにからのハイヒール。作間は真っ黒いスーツ姿。そういえば、首謀側の服はよく見ていなかった。
作間が肩を抱いたまま雪那ちゃんを前に出す。
まるで初めから作間の仲間だったかのように営業用の柔らかい笑顔を張り付けて雪那ちゃんが口を開く。
救いのない深い闇を抱えた、真っ暗な瞳。
やられた、と素直に思った。そして、これからの生き残りは絶対に不利だ。
雪那ちゃんを取り戻さない限りは、俺たちは生き残れないと本能的に感じた。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。