近くに落ちているカチューシャに、ショートの茶髪。大きな虹彩をもつ目に帝丹高校の制服。間違いない。
鈴木園子だ。
樂娜は直感でそう思った。
樂娜は彼女の手を引き、自分に引きつけると同時に檻を蹴破った。
ガシャン!と耳を塞ぎたくなるような音が響き、あまりの大きさに園子が顔を顰める。
樂娜は余計なことをしたい気分ではなく、目の前にある収入にしか目を向けていなかった。
すると目の前に子供のような魚のような芋虫のような生物が現れた。
呪霊。それもボスに近い。そう思った樂娜は戦うことを視野から外し、園子を連れて上へと向かった。
等級が違いすぎたのだ。ただでさえ小学校の敵に苦戦していたのに、目の前にいる1級に勝てる訳がない。
樂娜は一刻も早く金を徴収しベットに埋もれたかった。だから自ら危険に飛び込むことはしない。自分がやらなくても等級に見合った術師が祓う。死んだなら実力不足だったということ。そういう世界なのだから。
その後、2人は校門の下(と思われるところ)まで来た。
園子は終始俯いており、目には涙を浮かべていた。樂娜にはわかりもしないことだが、生きていた人間を見殺しにしたことで罪悪感が生まれているのだろう。
先程まで罪悪感に満ちていた顔は捨て去り、園子の顔には勇気のある女が映っていた。
旅行先で身分証入の財布無くして病んでました
悲しい
遅くなってごめんなさい!!!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!