ある日のこと______
この時期選挙をしているわけではないし
話す車など聞いたことがない
まさかどこかの異能力者の…
太宰を見送り あなたは部屋の掃除や洗濯など
自分の仕事にとりかかると…
石焼ーき芋、お芋〜♪
外から愉快な歌が 聞こえてきた
あなたは慌てて外に飛び出し
声のする方へと 走り出す
石焼ーき芋、お芋〜♪
追いかけてくる あなたに気づいた 焼き芋屋は
車を停めると "いらっしゃい"と笑った
貰った紙袋を ぎゅっと抱きしめると
暖かさがお腹に伝わってきた
その帰り道_____
おまけにもらった小さな焼き芋を
野良猫に 渡し 一緒に頬張ると
優しい甘さが口いっぱいに広がった
話す車から購入した焼き芋の半分と
今日の思い出話を紙袋に詰めて
あなたは 家へと帰っていった













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!