第3話

@ 疑惑
1,364
2024/05/09 12:00



西畑side
西畑.
 おはよー、、… 
 
 あれからというものもちろん寝れるわけがなく
 朝を迎えてしまった。

 でも大切なライブの打ち合わせがあったから
 直行で楽屋に着いた。
 
大西
 あ、おはよー 
 
西畑.
 え、流星だけなん?来てんの 
 
大西
 そうみたい 
 
西畑.
 ん、じゃあ流星ー♡
 癒してくれへん?西畑辛いことが 
 あったんよ 
 
大西
 えー、嫌やけど可哀想やからええで 
 
西畑.
 やったー♡ 
 
 流星の後ろからバックハグするとふわっと
 甘い香りがしてすごく気分が落ち着く。
 
西畑.
 今日のメイクのテーマは? 
 
大西
 いつも通りナチュラルやで 
 
西畑.
 そっかー…ん? 
 
 目線を手にやると手の甲にあざみたいなのが
 出来ていた。
 
西畑.
 なぁ、流星手触ってええ? 
 
 許可を得て「綺麗な手やな〜」とかほざきながらも
 あざのようなものを擦ってみるが落ちない。
 と、いうことは…
 
西畑.
 流星これって…   
 
 言いかけた時、メンバーが元気に入ってきた。 
 ……うん。元気なのはええけど、タイミング
 なんよな
 
大橋
 お、大ちゃんいつも通り流星に栄養 
 もらっとるわ 笑
 
長尾
 いいなー俺も流星くんとハグしたい‼︎   
 
大西
 謙杜はそう思うかもしんないけど、 
 こっちは辛いの!
 てか、そろそろ離れてくれへん? 
 あっついねんけど
 
西畑.
 え ~  いやや!流星と 
 離れたくない! 
 
大西
 僕は離れたい! 
 
西畑.
 え…悲しいわ… まぁ離れるよ 
 
大西
 ふぅ…肩凝るわ〜… 
 
 少しふざけながらもずっと考えてた。
 あれ、流れ星くんと同じ位置にキスマがあった。
 流れ星と流星…名前めっちゃ似とるんよ。
 もしかしたら流星って…
 
道枝
 おはよーございます…、   
 
藤原
 あ、おはよ。
 みっちー今日遅いな、最後やで 
 
道枝
 ちょっと寝坊しちゃって 
 
 そう丈くんに言ってるかと思ったけど視線は
 何故か流星の方へ向いていた。
 何か関係あるんかな…
 
道枝
 あ、流星くん。
 こっちきてください! 
 
大西
ん、今行くー 
 
 みっちーと流星は仲良いけど、みっちーが
 楽屋入りした瞬間流星と話すのはそうそうない。

 ちょっと気になって近づきはしないけど意識
 をみっちー達に傾ける。
 
大西
昨日の…、どうやった?
 
道枝
めっちゃよかったですよ
 
大西
やっぱりか ~ 俺らの…
 
     「打ち合わせしまーす」
 
 あとちょっとのところでマネが入ってきた。
 本当いいところで終わるな…
 



 

 打ち合わせをしている時、流星のキスマと
 みっちーの会話が気になりすぎて集中できない。
 
藤原
 大吾…大吾!
 
西畑.
 …あ、ごめん。 何? 
 
藤原
 なんか案ある? 
 
西畑.
 えーっと…、ちょっと待ってな 
 
 どこまで話してるのか焦って資料を
 めくっていると
 隣で流星が俺用の資料を手に取り、
 話し合っているページまでめくってくれた。
 
西畑.
 本当ごめん 
 
 流星から受け取ろうとした時、勢いよく取って
 しまったのが原因なのか流星の手が
 紙で切って怪我をしてしまった。
 
西畑.
あ…流星、
 
大西
 大丈夫、やってて   
 
 心の中で謝りながらも打ち合わせを続行した。
 一旦休憩することになり、自由となった瞬間
 俺は流星に感謝と謝罪をした。
 
西畑.
 本当迷惑かけてごめんな? 
 絆創膏貼ってあげる。
 
大西
 そんな大袈裟な…    
 
西畑.
 いいから、そうしないと西畑の気が 
 おさまんないから。な?
 
 そう言うと、素直に手を出してくれる流星。
 いつも持ち歩いている絆創膏を流星の少し血が
 滲んでいるところに貼る。
 
大西
 ありがと。 
 
西畑.
 どういたしまして〜笑 
 
 その後の打ち合わせもミスすることもなく、
 この日の仕事は終わった。
 今日は流れ星くん配信してくれるかな…と
 心の中でウキウキしながら家に帰った。






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