第2話

@ ガチ恋発覚
1,581
2024/05/08 12:00



西畑side


    『やっほーみんなー見てる?』



あ、始まった…
俺はいつのまにか流れ星くんの虜になってしまった。流れ星くんは不定期配信だけど基本夜だからこちら側としては嬉しい時間帯だった。



    『さぁ、今日は…何すると思う?』



ん…なんだろう。
流れ星くんがコメントを読んでる間、あることに気づいてしまった。

なんか、影が見える…

流れ星くんはいつも見えるか見えないかの明るさだった。でも、うっすらと影が見えてしまった。
それをコメント欄に「今日誰かいる?」とコメントする。めちゃくちゃ流れ早いから流れ星くん読んでくれるかな…



    『 " 今日誰かいる? " うわー…バレたか笑
     ほら、来て!』



読まれた…!嬉しくて舞い上がっていると出てきたのは顔はやはり見えないけどすらっとしていてかっこよさそうだった。
コメントは『しろくん?』『嬉しい!』というコメントで溢れかえっていた。こいつが噂の人か…



    『やばー久しぶりかも。
     流れ星くんと最後にしたのいつだっけ』




    『んー…3ヶ月前?』



    『うわ、そんな前か。
     じゃ今日は流れ星くんのこと堪能しよ』



    『………』



    『ははっ、流れ星くん耳真っ赤笑』



    『うるさいっ!』



2人の会話はまさしくカップルそのものだった。
あーなんかモヤモヤする…



     『よし…話はこれでおしまい。
      流れ星くんいい?』



少し映像が下がるとギリギリ顔が見えるか見えないところで行為を始めた。



     『んっ…はぁ…っ、』



誰かと一緒にえっちしている流れ星くんは可愛い反面、嫌な気持ちになっている自分がいた。
そのせいか、いつもは流れ星くんに反応している自分のモノは勃ってもいなかった。



     『流れ星くん…いい?』



     『ん、いいよ…ぁ…』



     『待ってっ、動いちゃだめ…んっ!』



うわっ、挿れられてる…見たくないよ…
流れ星くんが誰かとやってる姿なんて…
思わず目を背けた。でも音は出ていて肌と肌がぶつかる水音と流れ星くんの喘ぎ声は聞こえてくる。
やっと行為が終わって流れ星くんとしろくんのお話が始まった。



     『はぁ…ふふっ、疲れたー』



     『え、流れ星くんなんもしてないでしょ』



     『喘ぎ疲れたの!』



     『ふふ、可愛い』



     『ん、…急にちゅーせんといて』



あれ…?手の甲にあざみたいなのが…あれ、キスマかよ!はぁ…見なきゃよかったわ
その後もカップルのような会話をして今日の配信は終わってしまった。
なんだろう…この気持ち。気になって調べてみると「ガチ恋」と言う言葉が浮上してきた。
俺、ガチ恋するんだ…
なんか、もう今日はなんだか疲れたしもう寝よ…




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