ある時迷い込んだ世界でひとり。
頼れるものもおらず絶望しきってきた彼の元にてをさしのべるものがいた。
暗くて怖い夜の空に星がみえた。
彼自身もわかっていたらしい。
周りの人たちと何かが違うことに…
姿も変わらぬはずなのに同じとは思えない。
同じなど存在しないはずなのに
不安定な彼にはじめての友達をプレゼント。
2人もまた互いに違った。
異世界の子孫と意志を持ったコレクション
とっても無邪気で人間のようだった。
アルセーヌは予感していた。
その身に何かが起こること。
予知できるコレクションなど必要なかった。
アルセーヌは数多くのコレクションの中からひとつのコレクションに目をつけた。
星型の形をしたコレクション
それはまるで魔法使いの理想の杖
アルセーヌはそのコレクションをあらゆる力を使って進化された。
星型がダイヤルにと変わった。
あのコレクションのように意志を持たせた。
願いを注ぎダイヤルを回し閉じ込めた。
アルセーヌはしばらく経ったある夜の日
夜空へとそのコレクションを捧げた。
これは 大怪盗と星となったコレクションの秘密の約束
彼の大切な人が消えたあの日から,
夜空にその輝く姿を見せていた。
すべてを失った彼の前に姿を表すのはきっと近い未来の話
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!