その後おじさんが他の研究者さん達に私のことについて説明してくれた
初めは皆もちろん驚いていたが、おじさんがどうにか説得すると納得してもらえた
それから私の新生活が始まった
私は毎日おじさんや研究員のみんなにたくさんのことを教えてもらった
どれもこれも面白いものばかりで私の好奇心は増すばかりだった
トテトテ
そんなある日
この日からシンはエスパーになった
最初の頃はその能力を使って研究員さん達の気持ちや秘密を当てたりして遊んでいたが、、
(近寄りたくねぇ)
(ちょっと怖いわ)
(迷惑な力だぜ)
研究員さん達はシンの能力を気味悪がり、次第に避けるようになった
私は気にせずシンと普通に話したり遊んだりしていたけど、段々シンの元気がなくなっていったような気がした
そしておじさんもシンを元に戻す薬を作ろうとしていたが、シンはこのままでいいと拒否した
おじさんはシンの肩に手を置いてじっと見つめた。きっと心の中で何か言ってるのだろう
ダッダッ
それからしばらくして、シンはラボから出ていった
謝罪のつもりなのか、私の枕元にはシンが折ったであろう折り紙が置いてあった
そうしてシンが1度も帰ってこないまま、10年以上の月日が経過した
いつしか私も16歳を迎えようとしていた
自分の好きなことに没頭できる日々に私は十分に幸せを感じていた
それでも時々思い出してしまう両親の顔
昔は恋しさで泣いてしまうこともあったけど、今ではだいぶ吹っ切れた、、と思う
しかしそんな日々に転機が訪れた
ウィーン
私たちがすぐにエレベーターの元へ向かうと、そこには見知らぬ人達がいた
朝倉さんは私を匿いながら軽く相手を睨んだ
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。