記憶が戻ってから、帰った家は凄く懐かしく感じた。
また、元の日常に戻ると考えたらあの体験は味わえないのかぁ、と思った。
そもそも、あの体験って何だろ。ま、いっか。
ひとらんの料理が出来るまで、ゾムと他愛のない話をしていた。
2、30分するとひとらんが「出来ましたよ」と声をかけてくれたので、テーブルへと足を運んだ。
一応世話係ということもあり、ゾムも家庭科はできるらしい。
ただ、裁縫に時間がかかるらしいが。
私がいなかった時の話をしながら食べた。
ゾムが「ひとらんと食べる飯なんて味がせんかったわぁー」と笑いながら言うと、ひとらんがゾムの皿から残り1つの餃子を取り、口にほうばった。
楽しみながら、昼食を終えた。
夜になると、ゾムが作った料理が出てきた。ひとらんと比べると出来映えは少し悪かったが、味はよかった。
その後、お風呂に入り湯冷めする前に寝室に向かった。
ベッドに飛び込むと疲れていたのか、すぐに眠りについた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!