4人が撮影している間、何をしようか私は思い耽る。
ふと、テーブルに紙とペンがあるのが目に止まる。
早速ペンを握って紙の上に滑らす。
絵を描くことは昔から好きだ。
特別上手い訳ではないが、自分の世界を形にできることは楽しい。
私は無意識にキヨ猫を描いていた。
あの独特な顔と歪んだ輪郭。
きちんと本家(?)に沿って且つ可愛く描ける絵師さん凄いなぁ。
私は夢中になって絵を描いた。
紙はあっという間に埋めつくされた。
ガチャ
ドアが開く音で我に返った。
部屋に撮影を終えた4人が入ってくる。
レトさんは申し訳なさそうに眉を下げる。
絵を描くレトさんが大きく反応する。
私は笑ってレトさんに絵を見せる。
レトさんは目をキラキラさせながら見る。
他3人も紙を覗き込む。
皆自分の家族にそれぞれ反応する。
ふと時計を見たキヨが大声を出す。
私が立ち上がるとガッチさんがそれを制止した。
ガッチさん優しい!!
私たちはそれぞれ好きな物を頼んだ。
ガッチさんが提案したのは、お昼を終えてくつろいでいる時。
私は大賛成して立ち上がるが、頭上にあったキヨの拳に頭をぶつける。
私が頭を抑えて痛みに耐えていると、他3人が私を囲む。
意地悪そうな笑みを浮かべるキヨにレトさんが口を挟む。
私は3人に連れられて行こうとする。
結局ドタバタと皆で行くことになった。
ふふっ。騒がしくて楽しいなぁ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!