第47話

💫#42
289
2024/07/11 09:01
あなた
…ただいま〜
重い足取りでドアを開ける
シリウス・ブラック
おかえり、遅かったな
リーマスはもう来ているぞ?
あなた
誰のせいで…
シリウス・ブラック
っそういえば…足は?
あなた
ッ…医務室に行ってたんです!
足が…痛むので
リーマス・ルーピン
シリウス…噛んだのか?
眉をひそめながらルーピン先生が呟いた
シリウス・ブラック
さっき匂いがしたんだよ、
見つかるぐらいならと思ってね…すまない
あなた
…傷、深いって
リーマス・ルーピン
それ、大丈夫なのか?
あなた
しばらくは包帯生活ですって、!
あなた
授業もしばらく出れません
明日ハリーのクラスで飛行訓練なのに
シリウス・ブラック
すまない、本当に
あなた
謝るくらいなら痛みを…
どうにかしてください
足首に滲むように痛みが取り憑いている


お陰で長時間は立っていられない

今だってフラフラしている
リーマス・ルーピン
座りなさい、痛むだろう?
こんな時でもルーピン先生の優しさに甘えてしまう

そんな優しさが心の傷口に染みていく
あなた
ありがとうございます…
リーマス・ルーピン
夕食も持ってくるから
部屋で食べなさい分かった?
あなた
はい…すみません、いつも
リーマス・ルーピン
いや…良いんだよ、
私だって君に迷惑かけているから
あなた
そんな事無いですよ…
いつもありがとうございます
リーマス・ルーピン
それでは失礼するよ、!
にこにこしながら部屋を出ていった


ジョージとフレッドにも会えなかったな
あなた
…痛いです
シリウスを見て言った…


当の本人はどうして良いか分からない様子
あなた
来てよ…
シリウス・ブラック
…え?なんて、、、
あなた
隣座って…
ぽんぽんっとソファーを叩く

それに応じて隣にシリウスが座った
シリウス・ブラック
これで良いのかい?
あなた
うん…
自分の頭をシリウスの肩にぽんっと乗せる


誰かが近くにいるだけで
リラックス出来る私は疲れているのだろうか
あなた
何だか今日は疲れました…
シリウス・ブラック
さっきはごめん…ゆっくり休んでくれ
あなた
…あのね、
ハリーが貴方に会いたがってたの
あなた
きっと私とルーピン先生しか
会ってないから貴方が恋しいんですよ
シリウス・ブラック
本当かい?嬉しいな…
ちらっとシリウスの顔を見ると

口角がにこにこと
上がったり下がったりするのを繰り返していた
あなた
嘘は言いません、全部本当です
シリウス・ブラック
君は嘘をついたことがあるかい?
あなた
ありますよ、すぐにバレちゃいますけど
シリウス・ブラック
確かに…君は分かりやすい
あなた
え…w?何ですって?
シリウス・ブラック
君に嘘は似合わない
あなた
貴方にもね、


実際にアズカバンに入れられていたとは思えない


でも彼は"無実"
シリウス・ブラック
ありがとう
でも私は嘘をついてばかりだ
あなた
私にも?
シリウス・ブラック
君には…無いかもな
あなた
でもバレないでしょ?
シリウス・ブラック
あぁ…私はそういう嘘を当然の様につく人間だからな
あなた
それも1つの才能よ?
シリウス・ブラック
w…慰めてくれてるのかい?
あなた
そういうわけじゃ、やっぱりそうかも…
シリウス・ブラック
wほらそういう所だ自覚は無いんだろ
あなた
…無意識に
シリウス・ブラック
嘘は得意じゃない方が良いよ
シリウス・ブラック
君は嘘が下手だ…w
あなた
それ…喜んで良いんですか?
シリウス・ブラック
もちろんw


笑いに花を咲かせていると


私には1つの疑問が浮かんでしまった
あなた
…貴方はどれくらい
アズカバンに居たんですか?
シリウス・ブラック
えッ…?アズカバン?
あなた
え、あっ…!
すみませんこんな事聞いちゃって
あなた
やっぱり平気です
シリウス・ブラック
13年だ…
あなた
じゅ、13年!?
あなた
それまで裁判は
行われなかったんですか?
シリウス・ブラック
あぁ…私の刑は終身刑と決まっていた
あなた
ッ…酷い、ですね…ほんと
シリウス・ブラック
…君は私を疑わないのかい?
あなた
ん?…疑う?
シリウス・ブラック
例えばの話だ
もし私が本当は無実じゃなかったら?
あなた
…嘘ですよね?
肩につけていた頭を離して
シリウスの瞳をじっと捉えた
シリウス・ブラック
嘘だよ…本当に信じてくれていたんだ
あなた
当たり前です…すみません
今ので少し疑ってしまいました
シリウス・ブラック
こんな事されたら誰でも疑うだろうw?
あなた
やめてください、本当


一瞬でも心が揺らいでしまった自分が憎い…
シリウス・ブラック
ごめんよ、許してくれ
あなた
嫌です!許しません
シリウス・ブラック
w…困ったな、可愛いお嬢さんだ
あなた
なッ…//お嬢さんって…やめてよ
シリウス・ブラック
wすまない、良い反応だったね
あなた
…貴方に出会えて良かった
本当、ハリーのお陰ね
シリウス・ブラック
君急にそういう事
言うのやめてくれないか?
あなた
…ごめんなさい?
シリウス・ブラック
謝られるのも違うなw…
あなた
なんでよw!
ソファーに座りながら

話をしていると部屋の扉が開いた


瞬発的にシリウスから頭を離した
リーマス・ルーピン
…?持ってきたよ
不思議そうに私達を見た
あなた
あ、ありがとうございます
シリウス・ブラック
遅かったな
リーマス・ルーピン
双子に捕まっていたんだ
あなた
2人はなんて?
リーマス・ルーピン
君に謝りたい事があるらしいよ
あなた
えッ…?謝りたい事?
試合中のお喋りの事?

そんなの謝らなくても良いのに
リーマス・ルーピン
明日言いなって言っておいたよ
あなた
ありがとうございます
リーマス・ルーピン
足大丈夫かい?
あなた
はい、!さっきよりは
リーマス・ルーピン
ご飯食べな?
人の視線がある中1人ご飯を食べるのは
ちょっと気まずく思う
あなた
ん〜!美味し
こんな時でもご飯は美味しい!


足を組むとズキッ…っと傷んだ
あなた
ッ…!痛っ
シリウス・ブラック
大丈夫か!?
真隣にシリウスが飛んで来た
あなた
w…大丈夫、足組まない方がいいね
リーマス・ルーピン
…包帯変えるかい?
あなた
ん〜…まだ平気かも…
これじゃ、熱の時と変らないじゃん…

2人に看病されっぱなし
あなた
すみません、迷惑かけ続けちゃって
シリウス・ブラック
何を言ってるんだ…私のせいで
あなた
でも…それはスネイプ先生の存在を教えようとしていたんでしょ?
あなた
ん〜…美味しッ…!
再び夕食を味わう

今日はハンバーグ!

子供の頃から変らない味、どこか懐かしみを感じる
あなた
ご馳走様でした…!
リーマス・ルーピン
片付けてくるよ、ゆっくりしてな?
あなた
ありがとうございます、
食器を持って出ていってしまった



暇〜…
あなた
これ、どのくらいかかるんだろ…
治るまで…
シリウス・ブラック
1週間ぐらいか?
あなた
どのくらいの力で噛んだの?
シリウス・ブラック
それ、聞くか?…力は少しだけだけど…
あなた
…少しでこの痛さか
シリウスを怒らせないようにしないと

これ以上の傷はもう無理
あなた
痛いな〜、辛いな〜…酷いよシリウス
ちらっ、ちらっとシリウスを横目に見る


これが本気じゃない事を分かっているようで

うっすら笑みを浮かべていた
シリウス・ブラック
ごめんよ、お嬢さんもう寝ようか
シリウス・ブラック
歩けないだろ?運んであげるよ
本日2度目のお姫さま抱っこ

急に持ち上げられたから
あのジェットコースターの様な

ふわっと感が私に恐怖心を与えた
あなた
あぁ…!やめてよ、急に
あなた
怖いから…
シリウスの服の襟をぎゅっと握りしめる


…これルーピン先生の服
シリウス・ブラック
あれ、?嫌がらなくなったね
あなた
ベッドまで運んでくれるんでしょ?
シリウス・ブラック
w移動手段か
あなた
私だけのタクシーね
シリウス・ブラック
君の為なら何にでもなるよ
あなた
シリウス、優しいね…
シリウス・ブラック
あなただけだよ?
あなた
どうも、!嬉しいな…
ゆっくりと私をベッドに降ろした

その行動がとっても滑らかだった為私はこう思った


"…他の女の子にもやってたな"

別にやってようがやってなかろうが私には関係無いが

やっぱり気になってしまうのが人間の本能
あなた
ねぇ!シリウス
私はにこにこしていたがきっとシリウスから見た私は

悪戯的な笑みに見えただろう
あなた
シリウスは彼女いた事ある?


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