私は仕事中だが治のメリーさん攻撃により、職場前に出ざる負えなくなった
太宰の言葉であなたは掴んでいた手を離した
治はダメージをくららっているようで、死にかけのカエルみたいな声を出した
「だって謝りたくなかったから」と心の中で言うが、治には関係無しに筒抜けだろう
嘘だ
此奴は私の事を愛してなんかいない
どうせ別の下らない理由だろう
呆れたを通り越して逆に尊敬する
勿論皮肉の意味で
太宰の背中を押してなるべく顔を見ないように言った
太宰は慣れたように顔を近づけあなたの耳元で言う
実に顔の距離0cm
あなたは表情どころか顔色一つ変えない
普通の恋人ならドキドキしたり、特別な意味を持つだろう
だがこの二人は違うそれ以上でもそれ以下でもない、特別で特別じゃない
唯の行動とでも言うべきか
あなたは短く返事をすると、太宰は満足したようで顔をパッと離しにこにこと笑みを浮かべる
手を振りながら別れの挨拶を言う彼に対して私は、後ろを振り向きもせず、仕事に戻る
ポチポチと携帯を操作する
よく使っている検索アプリ
検索欄に入力する
「恋人 別れたい」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!